おら【己】
[代]一人称の人代名詞。おれ。おいら。近世には、江戸町人の女性も用いた。
おらっち
[代]《「おらたち」の音変化》一人称の人代名詞。卑俗な男性語。おれ。「ここらで出すのが、—の持ちめえだ」〈魯文・西洋道中膝栗毛〉
おれ【俺/己/乃公】
[代]一人称の人代名詞。元来、男女の別なく用いたが、現代では、男子が同輩または目下に対して用いる。「—と貴様の仲」
おれ‐さま【俺様/己様】
[代]一人称の人代名詞。話し手自身を尊大にいう語。「この—を見習え」
おれ‐たち【俺達/己達】
[代]一人称の人代名詞。「おれ」の複数形。おれら。
おれ‐ら【俺等/己等】
[代]一人称の人代名詞。「おれ」の複数。また、単数にも用いられる。われら。おれたち。
おん‐ども【俺共/己共】
[代]《「おれども」の音変化》一人称の人代名詞。おれ。われわれ。「—が二十七の年」〈浄・博多小女郎〉
か‐じん【寡人】
[代]《徳の寡(すく)ない者の意》一人称の人代名詞。王や諸侯が自分自身をさしていう。〈和英語林集成〉
か‐めい【下名】
[名]以下に記した氏名。また、その者。 [代]一人称の人代名詞。自分をへりくだっていう語。わたくし。「—は右証書を保管中左の条件を遵守することを誓う」〈谷崎・卍〉
ぐ【愚】
[名・形動]おろかなこと。ばかげたこと。また、そのさま。「—を犯す」「—な男」「尾鰭(おひれ)を附けて—な評判をしておった」〈魯庵・社会百面相〉 [代]一人称の人代名詞。自分のことをへりくだ...