かた‐よ・せる【片寄せる】
[動サ下一][文]かたよ・す[サ下二] 1 一方へ寄せる。「—・せた障子に影がさす」〈漱石・虞美人草〉 2 一つの所にまとめる。かたづける。「十吉はそれを一々手の平に拾い集めて—・せて見た」〈三...
かた‐よ・る【偏る/片寄る】
[動ラ五(四)] 1 ある基準、または中心から外れて、一方へ寄る。傾く。「進路が北へ—・る」「—・った考え方」 2 ある部分・方面に集中して、全体のつりあいを欠いた状態になる。不均衡になる。偏す...
かた‐わら【傍ら/旁/側】
[名] 1 そば。すぐ近く。「—のいすに腰かける」 2 (「…のかたわら」の形で)端に寄った所。「道の—にたたずむ」 3 (接続助詞的に用いて)主となることをする一方。合間に。「学校に通う—家...
かた‐われ【片割れ/片破れ】
1 割れた器物などの一片。また、対になっているものの一方。「靴下の—を捜す」 2 一つのものから分かれたもの。分身。「清をおれの—と思うからだ」〈漱石・坊っちゃん〉 3 仲間の一人。「密輸団の—」
肩(かた)を持(も)・つ
対立しているものの一方の味方をする。ひいきをする。「弱いほうの—・つ」
かつ【且つ】
[副] 1 (「…かつ…」または「かつ…かつ…」の形で)二つの行為や事柄が並行して行われることを表す。一方では。「—飲み、—歌う」 2 ちょっと。わずかに。「陸奥(みちのく)の安積(あさか)の...
かつう‐は【且つうは】
[副]《「かつは」の音変化》一方では。「—弓矢の疵(きず)にてもあるぞかし」〈保元・中〉
かつ‐は【且つは】
[副](多く、「…かつは…」「かつは…かつは…」の形で用いて)一方では。一つには。「草枕旅をよろしと思ひつつ君はあるらむとあそそには—知れども」〈万・五四三〉 「見るに、—笑(ゑ)ましう、—恐し...
かな‐ぞうし【仮名草子】
江戸初期に行われた小説類の呼称。婦人・子供向けに、平易な仮名文で書かれた、啓蒙娯楽を主としたものが多い。「恨之介(うらみのすけ)」「一休咄(いっきゅうばなし)」など、室町時代の御伽草子の伝統を受...
カナディアン‐カヌー【Canadian canoe】
競技用カヌーの一。こぎ手は片ひざを立て、水かき(ブレード)が一方にだけついた櫂(かい)(パドル)で水をかいて進む。カナディアン。