ひとつ‐まつ【一つ松】
ただ1本だけ立っている松。一本松。孤松。「—幾代か経ぬる吹く風の声の清きは年深みかも」〈万・一〇四二〉
ひと‐つまみ【一摘み/一撮み】
1 指先で一度つまむこと。また、その程度のわずかな量。「塩を—入れる」 2 相手をたやすく負かすこと。「—にしてやる」 [補説]料理で「塩一つまみ」などという場合は、多く、親指・人差し指・中指で...
ひとつ‐み【一つ身】
並幅の布1枚で後ろ身頃(みごろ)を仕立てた乳児用の着物。後ろの中央に背縫いがない。
ひとつ‐むすめ【一つ娘】
ひとりむすめ。「またなくかしづく—を」〈源・賢木〉
ひとつ‐め【一つ目】
1 目が一つであること。「—の化けもの」 2 《「め」は接尾語》順番の最初。1番目。「乗り換えて—の駅で降りる」
ひとつめ‐こぞう【一つ目小僧】
額に目が一つしかない妖怪。関東・東北地方では事八日(ことようか)の夜に来るといって、目の多いかごを門口に高く立てて追い払う行事をする。目一つ小僧。大眼(だいまなこ)。
ひとつ‐もん【一つ紋】
背に一つだけつけた紋。また、その紋服。略装用。一所紋(ひとところもん)。
ひとつ‐や【一つ家】
1 同じ一つの家。「—に寝泊まりする」 2 人里はなれた所に1軒だけある家。一軒家。
一(ひと)つ屋根(やね)の下(した)
一つの家の中。家族、または家族同然の暮らしをしていることにいう。「こんなに元気なものがうようよ—に暮していては」〈林芙美子・淪落〉
ひと‐つら【一連/一行】
1 ひと続きに並ぶようす。また、そのもの。ひとつらなり。1列。「—の雁(かり)」「—の並木」 2 同じ程度。同列。「下ざまの祝言と—にゃあいはれねえ」〈洒・世説新語茶〉