かみ‐ぜに【紙銭】
1 紙で銭形を作ったもの。祭事に神に奉ったり、死者の、三途の川の渡し銭として棺に入れたりする。しせん。 2 紙幣。札(さつ)。しせん。
けんえ‐おう【懸衣翁】
三途の川の岸にいる鬼の翁。奪衣婆(だつえば)がはぎとった亡者の衣を衣領樹(えりょうじゅ)の枝に懸け、罪の軽重をはかるという。
さん‐ず【三途/三塗】
仏語。 1 死者が行くべき三つの場所。猛火に焼かれる火途(かず)、互いに食い合う血途(けつず)、刀剣・杖で強迫される刀途(とうず)の三つで、それぞれ地獄道・畜生道・餓鬼道にあてる。三悪道。三悪趣...
しで‐さんず【死出三途】
《死出の山と三途の川の意》冥途への旅に出ること。死ぬこと。「—の御供こそ、何かは逃れ申さん」〈仮・恨の介・下〉