もっ‐しゅ【没収】
罰として、地位・土地・財産などを取り上げること。ぼっしゅう。もっしゅう。「公請を停止し、所職を—せらる」〈平家・六〉
もて‐あ・ぐ【持て上ぐ】
[動ガ下二]「持ち上げる」に同じ。「今様の人は—・げよ、かきあげよといふ」〈徒然・二二〉
もの‐きこ・ゆ【物聞こゆ】
[動ヤ下二]「物言う」の謙譲語。お話し申し上げる。「人の御もとに忍びて—・えて」〈伊勢・一二〇〉
もの‐の‐かず【物の数】
1 (多く打消しの語を伴って用いる)数えたてるほど価値のあるもの。問題にすべきもの。「寒さなど—ではない」「—とも思わない」 2 人や物を順々に数え上げる数。「下﨟(げらふ)は四五百千までこそ—...
物(もの)参(まい)・る
1 食事を差し上げる。「女房八人—・る」〈栄花・初花〉 2 《「まいる」は「食う」の尊敬語》食事を召し上がる。「大将のおとどまかで、—・りなどするほどに」〈宇津保・内侍督〉
もの‐もうし【物申し】
《古くは「ものまをし」》 1 神や天皇など高貴な方に申し上げること。あるいは取り次いで伝えること。また、その職の人。「縄の端に鐸(ぬりて)を懸けて、—に労ること無かれ」〈顕宗紀〉 2 祝詞などを...
もの‐もう・す【物申す】
[動サ五(四)]《古くは「ものまをす」。「物言う」の謙譲語》 1 要求や反対意見などを言う。注文をつける。「役所に—・す」「若者に—・す」 2 ことばに出して申し上げる。「うちわたすをちかた人に...
もり‐あげ【盛(り)上げ】
1 盛り上げること。高めること。「雰囲気の—に失敗する」 2 日本画で、胡粉(ごふん)を厚く盛り上げてから彩色し、装飾的効果を高める方法。盛り上げ彩色(ざいしき)。油絵では、ナイフなどで絵の具を...
もり‐さ・げる【盛(り)下げる】
[動ガ下一][文]もりさ・ぐ[ガ下二]《「盛り上げる」からできた語》俗に、気持ちや勢いを削ぐ。その場の雰囲気などを悪くする。「余計な一言で場を—・げる」
も・る【盛る】
[動ラ五(四)] 1 物を容器に入れて満たす。「飯を茶碗に—・る」 2 積んで高くする。積み上げる。「果物を山と—・る」「入り口に塩を—・る」 3 薬剤を調合する。また、それを与える。特に、毒を...