ほこ‐ぶすま【矛襖/鋒襖】
敵に向かって、矛先をすきまなく並べて構えること。「鏃(やじり)を揃へ、—を作って攻め上る」〈浄・振袖始〉
ほっ‐こく【北国】
1 北方の国。北方の土地。きたぐに。北州。 2 北陸道の諸国。「越前の国よりはじめて—の勢そろへて上るべし」〈平治・中〉 《江戸城の北にあったところから》新吉原(しんよしわら)遊郭の異称。...
ま・いる【参る】
[動ワ上一]貴人・高貴の人のもとへ行く意の謙譲語。参上する。上る。「岩根踏み山越え野行き都辺(へ)に—・ゐしわが背を」〈万・四一一六〉 [補説]上代に、連用形「まゐ」のほか、「まいく」「まいず」...
むろ‐の‐やしま【室の八島】
《「八島」は釜の意》古代の占いの一。除夜にかまどを祓い清めて、その灰の状態で翌年の吉凶を占ったもの。 栃木市惣社町にあった下野(しもつけ)の国の総社、大神(おおみわ)神社。そこにある池からは...
やそうじ‐びと【八十氏人】
多くの氏族の人々。また、多くの人々。「参ゐ上る—の手向(たむけ)する」〈万・一〇二二〉
やま‐の‐かみ【山の神】
1 山を守り、支配する神。多く、女性神として信仰され、農民・狩猟民・鉱業者などに祭られる。→田の神 2 妻のこと。特に、結婚してから何年もたち、口やかましくなった妻。 3 カジカ科の淡水魚。頭部...
やまんば‐もの【山姥物】
歌舞伎舞踊の一系統。能「山姥」、およびそれに基づく近松門左衛門の浄瑠璃「嫗(こもち)山姥」によったもの。常磐津(ときわず)・富本・清元など数多くあるが、常磐津「薪荷雪間市川(たきぎおうゆきまのい...
ゆ‐けむり【湯煙】
温泉・風呂などから煙のように立ち上る湯気。ゆけぶり。
ゆ‐げ【湯気】
温かいものから立ち上る水蒸気が空気中で冷えて白く見えるもの。「—が立つ」
よう‐しょ【用所/用処】
《「ようじょ」とも》 1 用いる場所。使いみち。 2 なすべき事柄。用事。「—あって都へ上る」〈虎明狂・二人大名〉 3 (「要処」とも書く)便所。「せせなぎの傍に立ち寄り、小便の—をたし」〈甲陽...