げて‐もの【下手物】
1 並の品。粗雑で安物の工芸品。⇔上手物(じょうてもの)。 2 普通とは違って、風変わりなもの。「—食い」「—趣味」
こう【巧】
たくみなこと。上手なこと。「—を弄(ろう)して拙を成す」⇔拙。
こくば‐く【幾許く】
[副]「ここばく」に同じ。「—の上手どもにまされり」〈宇津保・吹上下〉
こ‐だま【木霊/谺/木魂】
[名](スル)《近世初めまでは「こたま」》 1 樹木に宿る精霊。木の精。「—が攫(さら)うぜ、昼間だって容赦はねえよ」〈鏡花・高野聖〉 2 《1がこたえるものと考えたところから》声や音が山や谷な...
こて‐なげ【小手投げ】
相撲のきまり手、またレスリングの技の一。相手の差してくる手を、上手(うわて)から巻いて、腰を浅く入れて投げる技。
理(ことわり)迫(せ)めて
1 道理を尽くして。「美しくもまた—上手に説いたことであったろう」〈露伴・連環記〉 2 道理がきわまって。もっともなことで。「大声あげて嘆きしは—あはれなり」〈浄・生玉心中〉
こ‐の‐かみ【兄/首/氏上】
《「子の上(かみ)」の意から》 1 長男。「—を箭田珠勝大兄(やたのたまかつのおひね)の皇子と曰す」〈欽明紀〉 2 兄。または、姉。「この男の—も衛府の督(かみ)なりけり」〈伊勢・八七〉 3 年...
こ‐まく【小幕】
1 野外に陣屋などを設けるときに外幕の内側に張る小さい幕。内幕。 2 人形芝居で、舞台の上手(かみて)・下手(しもて)にある人形の出入り口に下げる幕。切り幕。 3 上方歌舞伎で、中入(なかいり)...
ごく‐の‐もの【曲の物】
雅楽で、器楽曲のこと。曲(ごく)。「—など上手にいとよく弾き給ふ」〈源・竹河〉
さい‐く【細工】
[名](スル) 1 手先を使って細かい器物などを作ること。また、作ったもの。「精巧な—」「—を施す」「竹で—する」「寄せ木—」 2 細かなところに手を入れて、見た目をとりつくろったり、ごまかした...