あおばな‐がみ【青花紙】
ツユクサの花の青い絞り汁をしみこませた和紙。すぐ脱色できることから、友禅・描(か)き更紗(さらさ)・絞り染めなどの下絵描きに用いる。藍紙(あいがみ)。藍花紙。縹紙(はなだがみ)。
あしで‐え【葦手絵】
樹木・草花・岩などの一部に文字を装飾的に組み込んだ絵。料紙の下絵や蒔絵(まきえ)などに用いられた。
エスキス【(フランス)esquisse】
1 下絵。スケッチ。画稿。 2 彫刻の粗(あら)造り。 3 文学作品の草稿。
エチュード【(フランス)étude】
1 美術で、絵画・彫刻制作の準備のための下絵。習作。 2 音楽で、楽器の練習のために作られた楽曲。練習曲。 3 演劇で、即興劇。場面設定だけで、台詞(せりふ)や動作などを役者自身が考えながら行う劇。
え‐よう【絵様】
1 物を作ったりする場合の見本としてかかれた絵や模様。また、下がきの絵。絵図面。下絵。「物の—やるとて、これがやうに仕うまつるべしと書きたる」〈枕・一〇三〉 2 図案。模様。「鴛鴦(をし)の波の...
おお‐ぼうしばな【大帽子花】
ツユクサの園芸品種。高さ約50センチに達する。花が大きい。花の青色の汁を、友禅染の下絵書きや和紙の着色に用いた。観賞用。
おき‐め【置目】
1 蒔絵(まきえ)の工程の一。紙に描いた下絵の模様を漆器の面に写すこと。 2 ㋐決まり。法規。「世の—を、もどかんより」〈仮・浮世物語・一〉 ㋑仕置き。処刑。「盗みをさせて—にあふ」〈浄・丹波与作〉
かき‐おこし【書(き)起(こ)し/描(き)起(こ)し】
1 書きだし。書きはじめ。起筆。 2 談話や講演などの内容を、文字で書き表すこと。文字起こし。 3 日本画で、絵の具で塗りつぶした下絵の線をなぞって、その上に線をはっきりとかき入れること。さらに...
かき‐ゆうぜん【描(き)友禅】
手がきで模様を染め出す友禅染。下絵の線にそって糊(のり)を細く置き、その輪郭の中に筆や刷毛(はけ)で色を塗って染める。
かみ‐がた【紙形】
1 仏像の形を描いて、新造・修理の際に雛形としたもの。 2 紙に描いた肖像画の下絵。