むかし‐の‐よ【昔の世】
1 過去の世。往昔。「おぼろげの—のあたならぬ人は」〈源・若菜上〉 2 生まれる以前の世。前世。「—ゆかしげなり」〈源・紅葉賀〉
もも‐よ【百代/百世】
百年。また、長い年月。ももとせ。「山高く川の瀬清し—まで神(かむ)しみ行かむ大宮所」〈万・一〇五二〉
や‐つ‐よ【弥つ世】
多くの年月。やちよ。「橘(たちばな)のとをの橘—にも我(あれ)は忘れじこの橘を」〈万・四〇五八〉
ゆう‐せい【憂世】
世の中や国家の安危を憂えること。憂国。「—愛国の情」
夢(ゆめ)の世(よ)
夢のようにはかない世の中。「うちとけて誰もまだ寝ぬ—に人のつらさを見るぞ悲しき」〈栄花・ゆふしで〉
よ【世/代】
《「節(よ)」と同語源。時間や空間の、限られた区間の意》 1 人の一生。生涯。また、寿命。年齢。「わが—の終わり」 2 一人の支配者、または一つの系統・政体に属する支配者が政権を維持している期間...
よ‐みせ【夜店/夜見世】
1 夜、路上などで品物を並べて売る店。《季 夏》「引いて来し—車をまだ解かず/虚子」 2 遊郭で、夜に見世を張ること。「昼にもまさる灯火(ともしび)は月常住の—かや」〈浄・淀鯉〉
よ‐よ【代代/世世】
1 これまで経過してきたそれぞれの時期・時代。だいだい。「—の為政者」「—に伝える」 2 仏語。過去・現在・未来の三世。 3 別れ別れの世界。それぞれ別の生活。男女についていう。「白河のしらずと...
よろず‐よ【万世/万代】
限りなく長く続く世。ばんせい。「—にかくしもがも千代にもかくしもがも」〈推古紀・歌謡〉
らい‐せ【来世】
仏語。三世(さんぜ)の一。死後に行く次の世。後世(ごせ)。後生(ごしょう)。未来世。らいせい。