ちゅう‐せい【中性】
1 対立する二つの性質のどちらにも属さない中間の性質。 2 男性とも女性ともつかない性的状態。また、そのような人。「—的な魅力の女優」 3 物質が酸性でもアルカリ性でもない性質を示すこと。水溶液...
ちゅうせい‐か【中性花】
雄しべ・雌しべとも退化または発育不完全で、種子を生じない花。アジサイの装飾花、ヒマワリの舌状花など。不登花。不実花。
ちゅうせい‐がん【中性岩】
火成岩のうち、二酸化珪素(けいそ)の含有量が酸性岩と塩基性岩との中間で、52〜66パーセントのもの。閃緑(せんりょく)岩・安山岩など。
ちゅうせい‐し【中性子】
陽子とともに原子核を構成する素粒子。質量は陽子よりわずかに大で、電荷は零。記号n ニュートロン。
ちゅうせい‐し【中性紙】
インクのにじみ止めに、炭酸カルシウムなどの中性のサイズ剤を使った洋紙。紙の劣化を防ぎ、長期保存が可能。→酸性紙
ちゅうせいし‐かいせつ【中性子回折】
中性子の物質波としての波動性を利用した回折現象。結晶構造および磁気構造の解析をはじめ、物性物理学、材料科学の研究に利用される。
ちゅうせいし‐かじょうかく【中性子過剰核】
安定同位体に比べ、陽子よりも中性子の数が特に多い核種。ふつう短時間でβ崩壊を起こして安定核になる。寿命が短く観測が困難だったが、理化学研究所のRIビームファクトリーなどの加速器の登場により、研究...
ちゅうせいし‐かじょうすう【中性子過剰数】
中性子数から陽子数(原子番号)を引いた差。→同余体
ちゅうせいし‐けんしゅつき【中性子検出器】
中性子を検出するための測定器。中性子は電気的に中性でそれ自身電離作用をもたないが、中性子と相互作用を起こしやすいヘリウム3やホウ素10に衝突すると核反応が起こる。これによって生じる核分裂片が気体...
ちゅうせいし‐さんらん【中性子散乱】
中性子が物質と衝突した際、相互作用によってその進行方向が変化する現象。特に運動エネルギーが低い熱中性子や冷中性子が起こす中性子回折から、結晶構造の解析が可能となる。X線回折と異なり、水素などの軽...