まろか・る【丸かる/円かる】
[動ラ下二]《「まろがる」とも》丸く固まる。固まって一つになる。「陰陽分れざる時、—・れたること鶏子(とりのこ)のごとく」〈神代紀・上〉 「—・れたる御額髪ひきつくろひ給へど」〈源・朝顔〉 ...
まろ・ぐ【丸ぐ/円ぐ】
[動ガ下二]一つにまとめる。寄せ合わせる。「これを—・げて、みな買はん人もがなと思ひて」〈宇治拾遺・二〉
まろ‐ね【丸寝】
「まるね」に同じ。「我妹子(わぎもこ)し我(あ)を偲(しの)ふらし草枕旅の—に下紐(したびも)解けぬ」〈万・三一四五〉
まろ‐ぶし【丸臥し】
「丸寝(まるね)」に同じ。「まどろむ間だになかりつる草の枕の—なれば」〈東関紀行〉
まろ‐ほや【丸寄生】
寄生(ほや)の形を丸く図案化した模様。
まろ・む【丸む/円む】
[動マ四]丸くなる。まるまる。「袖口は—・み出でたる程」〈栄花・わかばえ〉 [動マ下二]「まろめる」の文語形。
まろ・める【丸める/円める】
[動マ下一][文]まろ・む[マ下二] 1 「まるめる1」に同じ。〈和英語林集成〉 2 「まるめる2」に同じ。「何故その頭を—・め給いしぞと恨めしくもなりぬ」〈一葉・たけくらべ〉 3 全体をそれで...
まろ‐や【丸屋】
葦(あし)や茅(かや)などで簡単に屋根を葺(ふ)いた粗末な家。「屋は、—、あづま屋」〈枕・二八九〉