よ‐ごと【吉事】
よい事柄。めでたいこと。きちじ。「新しき年の初めの初春の今日降る雪のいやしけ—」〈万・四五一六〉
よ‐じ【余事】
1 本筋以外の事柄。他事。「—には全く関知しない」 2 本業以外に余力や余暇でする仕事。「職業を以て本文となし、…芸文を以て—となせり」〈中村訳・西国立志編〉
よせ‐ごと【寄せ事】
かこつける事柄。口実。「今の若い者が参宮を—にいたづら参り」〈浮・織留・四〉
よ‐てき【余滴】
1 残りのしずく。筆先に残った墨のしずく、飲み残りの杯のしずく、雨のあとのしたたりなど。残滴。余瀝(よれき)。 2 何かをしたあとに残された副次的な事柄。
よ‐の‐ぎ【余の儀】
「余の儀にあらず」などと否定表現を伴って用い、次に述べる事柄を強調する。別の理由。「君を呼んだのは—ではない」
よ‐の‐ためし【世の例】
1 世の習い。世の常。「会えば必ず別れのあるのが—だ」 2 世間に語り継がれている事柄。また語り継がれるであろう事柄。「—にもなりぬべき御もてなしなり」〈源・桐壺〉
よ‐は【余波】
1 波の立つ原因が去ったあとも残っている波。「台風の—」 2 ある事柄が周囲のものに影響を及ぼすこと。また、その影響。とばっちり。「列車事故の—で観光客が激減する」
よび‐みず【呼(び)水】
1 ポンプの水が出ないとき、またはポンプで揚水するとき、水を導くために外部から入れてポンプ胴内に満たす水。誘い水。 2 ある事柄をひきおこす、きっかけ。誘い水。「不用意な発言が議会混乱の—となる...
より‐けり
[連語]《動詞「よ(因)る」の連用形+過去の助動詞「けり」》一つの事柄の中でもいろいろな場合があって、一概には決められない意を表す。…しだいで決まる。「旅も季節に—だ」
らい‐めい【来命】
他人を敬って、その人が言ってよこした事柄をいう語。来諭。