に‐の‐あし【二の足】
1 二歩目。 2 《二の足を踏むの意から》ためらうこと。しりごみ。 3 太刀の鞘(さや)の帯取りを通す足金物(あしかなもの)で鞘口から遠い方のもの。
二(に)の足(あし)を踏(ふ)・む
一歩目は進みながら、二歩目はためらって足踏みする。思い切れずに迷う。ためらう。しりごみする。「正札を見て—・む」
に‐の‐いた【二の板】
1 兜(かぶと)の錏(しころ)、鎧(よろい)の草摺(くさずり)、袖、栴檀(せんだん)の板などの、上から2枚目の板。 2 籠手(こて)の二の腕の表面に据える板。二の座盤(ざばん)。
に‐の‐いと【二の糸】
三味線の第2の弦。一の糸よりも細く、三の糸よりも太い。
に‐の‐うで【二の腕】
肩からひじまでの間の部分。上膊(じょうはく)。
に‐の‐うら【二の裏】
連歌・俳諧で、百韻の二の折の裏。歌仙では名残の裏にあたる。
に‐の‐おもて【二の表】
連歌・俳諧で、百韻の二の折の表。歌仙では名残の表にあたる。
に‐の‐おり【二の折】
連歌・俳諧で、百韻一巻を書くときの懐紙の2枚目の一折。裏表にそれぞれ14句を記す。歌仙では名残の折にあたる。
に‐の‐かわり【二の替(わ)り】
1 京阪の歌舞伎で、正月興行のこと。また、その上演狂言。顔見世の次の興行なのでいう。二の替わり狂言。《季 新年》 2 演劇興行の中で、初日からの演目を入れ替えたあとの興行。また、その演目。
に‐の‐く【二の句】
1 次に言いだす言葉。 2 雅楽で、朗詠の詩句を三段に分けて歌うときの第二段の詩句。