たつまつ‐はちろべえ【辰松八郎兵衛】
[?〜1734]江戸中期の人形遣い。初世。女方人形の名手。竹本義太夫と協力、近松門左衛門の「曽根崎心中」のお初などで人気を博す。のち江戸に下り、辰松座を興した。
たて‐きょうげん【立(て)狂言/建(て)狂言】
人形浄瑠璃で、1日の興行の主となる演目。
たなか‐ひさしげ【田中久重】
[1799〜1881]幕末・明治初期の技術者。久留米の人。からくり人形を製作してからくり儀右衛門とよばれた。万年時計や日本最初の機関車模型を製作。明治8年(1875)日本最初の民間機械工場を作り...
タナグラ‐にんぎょう【タナグラ人形】
古代ギリシャで作られたテラコッタ製の彩色人形。ヘレニズム時代の風俗を表す。タナグラ地方の墳墓から出土したのでこの名がある。
たのも‐にんぎょう【頼も人形】
《「頼も」は「田の実(む)」から》中国・四国・九州地方で、8月1日に団子に紙の衣装などを着せかけて作る人形。
たる‐にんぎょう【樽人形】
柳樽に着物を着せて編み笠などをかぶせ、人形に見立てて宴席や花見の場などで手で持って踊らせたもの。特に元禄(1688〜1704)ころに流行。
たろ‐しろ【太郎四郎】
人形浄瑠璃社会で、しろうと、または、ばか者・たわけ者のこと。たろうしろう。「むごく—にされるわい」〈滑・浮世風呂・三〉
たん‐ご【端午/端五】
五節句の一。5月5日の節句。もと中国の行事。軒に菖蒲(しょうぶ)や蓬(よもぎ)を挿し、粽(ちまき)・柏餅を食べて邪気をはらう。近世以降、男児のいる家では鯉幟(こいのぼり)を立て、甲冑(かっちゅう...
だい【台】
[名] 1 物をのせるもの。また、人がのるためのもの。「人形を—の上に据える」「踏み—」 2 周囲よりも高い平らな土地。地名の一部として用いられることが多い。 3 ものの基礎となるもの。土台。...
だいり‐びな【内裏雛】
雛人形の一。天皇・皇后をかたどった男女一対の雛人形。内裏様。内裏。《季 春》 [補説]男性の人形のみを指して「内裏」「お内裏様」と呼ぶのは誤り。