ほり‐き【塹/壍/隍】
城の周囲にめぐらした堀。「—を隔て橋を引きてけり」〈今昔・一六・二〇〉
ほろさ
少しも。「この寺は我死なば…荒(あば)れて人—も無くなりなんとす」〈今昔・一九・二三〉
ぼう・ず【亡ず】
[動サ変] 1 ほろびる。滅亡する。「王法つきんとては仏法まづ—・ず」〈平家・二〉 2 死ぬ。「その父—・じて、母存せり」〈今昔・九・一〉
ぼん【盆】
《「盂蘭盆(うらぼん)」の略》 1 盂蘭盆のこと。お盆。《季 秋》「御仏は淋しき—とおぼすらん/一茶」 2 盂蘭盆の供物・布施。「七月十五日に—を奉りし女」〈今昔・二四・四九〉
まい‐な・う【賄ふ/賂ふ】
[動ハ四] 1 神に捧げ物をする。「是らの物を以て—・ひ給へ」〈仲哀紀〉 2 贈り物をする。また、賄賂(わいろ)を贈る。「何ぞ使に—・ふ事あらんや」〈今昔・九・三四〉
まか・す【引す/漑す】
[動サ下二]田や池などに水を引く。「春日野より流れ出でたる水を寺の内に—・せ入れて」〈今昔・一二・二一〉
まき‐い・る【巻き入る/捲き入る】
[動ラ下二]巻いて中に入れる。巻き込む。「汝が船を海底に—・れんと思ふ」〈今昔・四・一三〉
まこと‐の‐ひと【真の人】
1 真理を悟った人。しんじん。「—は、智もなく、徳もなく、功もなく、名もなし」〈徒然・三八〉 2 実在する人間。「毘沙門天に、然らん者、一人給へと申ししに依りて、—をば給はで、眷属(けんぞく)を...
まず【先ず】
[副] 1 はじめに。最初に。「—下ごしらえをして、その後料理する」 2 とりあえず。ともかく。何はともあれ。「これで—一安心だ」「—一休みしよう」 3 ある程度の確信をもって判断や見通しを述べ...
まち【待ち】
1 待つこと。待っている状態。「信号—」「—時間」 2 あらかじめ仕入れて客の買うのを待つ商品。出来合いの品物。 3 昔の狩りで、高い木のまたに横木を設け、その上にいて下を通る鹿を射ること。まち...