えい‐し・ぬ【酔ひ死ぬ】
[動ナ変]死にそうになるほど酔う。はなはだしく酔う。「従者どもの—・にたる者を剝ぎ取り」〈今昔・一六・二〇〉
えい‐しゃく【栄爵】
1 高く貴い位。 2 《五位に叙せられることを叙爵と称し、名誉なこととしたところから》五位の異称。「東の方より、—尋ねて買はんと思ひて、京に上りたる者ありけり」〈今昔・二七・一七〉
え・う【酔ふ】
[動ハ四]《「よ(酔)う」の古形》 1 酒気が回る。「さばかり—・ひ給へる御心地にも」〈紫式部日記〉 2 気分が悪くなる。「かくの如くして行く程に、三人ながら—・ひぬれば」〈今昔・二八・二〉 3...
え◦さす【得さす】
[連語]《動詞「う(得)」の未然形+使役の助動詞「さす」》 1 与える。「便りごとに、物もたえず—◦させたり」〈土佐〉 2 (動詞の連用形、またはそれに接続助詞「て」を添えた形に付いて、補助動詞...
えせ‐もの【似非者】
1 身分の卑しい者。「よき人さらなり、—、下衆(げす)の際だになほゆかし」〈枕・一五九〉 2 にせ者。「但し、—にこそ候ふめれ」〈今昔・二七・三四〉 3 くせ者。したたか者。意地の悪い者。「此家...
えびす【夷/戎】
《「えみし(蝦夷)」の音変化》 1 「蝦夷(えぞ)」に同じ。「その国の奥に—といふものありて」〈今昔・三一・一一〉 2 都から遠く離れた未開の土地の人。田舎者。「かかることは—、町女(まちめ)...
おい‐まどわ・す【追ひ惑はす】
[動サ四] 1 追いかけているうちに相手を見失う。取り逃がす。「もし、また—・したらむ時と、危ふく思ひけり」〈源・玉鬘〉 2 しつこく追いかけまわして困らせる。「牛飼ひに—・されて」〈今昔・一・三四〉
おう‐わく【枉惑】
[名・形動ナリ]道義に反する言動によって人を惑わすこと。また、そのさま。「いかなる—の奴(やっこ)、人たばかりて物取らんとて構へ事するならん」〈今昔・一四・四四〉
おおやけ‐づかい【公使ひ】
朝廷からの使い。勅使。「—来たりて付けたりし封を開きて」〈今昔・二・三三〉
おお‐らか【大らか/多らか】
[形動][文][ナリ] 1 心がゆったりとして、こせこせしないさま。おおよう。「気持ちを—にする」「—な話しぶり」 2 (多らか)分量が多いさま。たくさん。「打ち蒔きの米(よね)を—にかきつかみ...