こうぶんこ【広文庫】
百科事典。20冊。物集高見(もずめたかみ)編。大正5〜7年(1916〜1918)刊行。和漢書・仏典などから抜き出した5万余項を、五十音順に配列したもの。「古事類苑」を補足する内容をもつ。
こうや‐ばん【高野版】
高野山で開板された仏典の総称。狭義には、鎌倉以降に真言宗一門で一定の板型で開板されたものをさす。
こうりば‐やし【行李葉椰子】
ヤシ科の常緑高木。大形のヤシで高さ20メートル以上になる。手のひら状に裂けた葉は屋根の材料などに用いられるほか、古代には仏典を記す紙の代わりともされた。スリランカから東南アジアにかけて分布。
こく‐しょ【国書】
1 元首がその国の名をもって発する外交文書。 2 漢籍・仏典・洋書などに対して、日本で著述された書物。和書。
こ‐てん【古点】
1 漢籍・仏典などに施された古い訓点。主として平安時代のもの。 2 天暦5年(951)、源順(みなもとのしたごう)・清原元輔(きよはらのもとすけ)らの梨壺(なしつぼ)の五人が万葉集につけた訓点。...
ご‐ぞう【五蔵】
5種の仏典。経蔵・律蔵・論蔵の三蔵に雑蔵・菩薩(ぼさつ)蔵、または般若蔵・陀羅尼蔵を加えたものなど。
さいゆうき【西遊記】
中国、明代の長編小説。四大奇書の一。100回。呉承恩(ごしょうおん)の作といわれる。唐の玄奘(げんじょう)三蔵が、孫悟空・猪八戒(ちょはっかい)・沙悟浄(さごじょう)を供に、さまざまの苦難にあ...
しゃ‐きょう【写経】
[名](スル)経文を書写すること。また、書写した経文。仏典の保存や仏典書写による功徳(くどく)などを目的とする。
しゃく‐てん【釈典】
《「釈氏の経典」の意》仏典。
しゅつじょうこうご【出定後語】
江戸中期の仏教書。2巻。富永仲基(とみながなかもと)著。延享2年(1745)刊。仏典を歴史的に研究し、それらが釈迦の直説(じきせつ)でなく、あとから追加されて成立したものとして、大乗仏教を否定した。