鬼(おに)の空念仏(そらねんぶつ)
無慈悲な者が心にもなく殊勝なようすをすることのたとえ。鬼の念仏。
おに‐の‐ねんぶつ【鬼の念仏】
大津絵の画題の一。鬼が法衣を着て、鉦(かね)と撞木(しゅもく)を持った姿を描く。これを室内に貼っておくと、子供の夜泣きがなおるという言い伝えがあった。
かくし‐ねんぶつ【隠し念仏】
東北地方一帯に古くから行われてきた秘事法門の一種。浄土真宗の異安心(いあんじん)で、土蔵などに隠れて特殊な法義を伝授するもの。土蔵秘事。御庫(おくら)法門。秘事法門。
かくれ‐ねんぶつ【隠れ念仏】
禁令に反して秘かに浄土真宗(一向宗)の信仰を守った信者。また、その集団。薩摩藩では慶長2年(1597)から明治9年(1876)まで続き、信者は厳しく弾圧されたという。禁教の理由として、一向一揆に...
かけ‐ねんぶつ【掛(け)念仏】
念仏講などで、大勢が声高に念仏をとなえること。鉦(かね)や木魚をたたくこともある。かけねぶつ。
かけ‐ぼとけ【懸(け)仏/掛(け)仏】
銅などの円板に仏像を鋳たものを付けたり浮き彫りにしたりしたもの。寺社の堂内に懸けて礼拝した。鎌倉・室町時代に盛行。
かこ‐しちぶつ【過去七仏】
釈迦と、その以前にこの世に現れたという、毘婆尸(びばし)・尸棄(しき)・毘舎浮(びしゃぶ)・拘留孫(くるそん)・拘那含牟尼(くなごんむに)・迦葉(かしょう)の六仏。
かさい‐ねんぶつ【葛西念仏】
1 「葛西踊り」に同じ。 2 歌舞伎下座音楽の一。葛西踊りの囃子(はやし)を模したもので、鉦(かね)と太鼓を三点ずつ一緒に打つ。農家・仏寺・土手などの寂しい場面や、立ち回り、殺し場に用いる。
かしょう‐ぶつ【迦葉仏】
過去七仏の6番目の仏。釈迦の直前に出現した仏。
かつ‐ぶつ【活仏】
1 生き仏。 2 チベット仏教で、高僧の生まれ変わり。仏・菩薩の化身とされる。