け‐びょう【仮病】
病気でないのに病気のふりをすること。「—を使う」
け‐ほう【仮法】
仏語。因縁の和合によって仮に存在する、実体のないもの。⇔実法。
け‐みょう【仮名】
1 仮につけた名。かめい。⇔実名(じつみょう)。 2 元服のときに烏帽子親(えぼしおや)につけてもらう呼び名。通称。俗称。「其の—実名分明ならず」〈平家・一一〉 3 仏語。実体のないものに、仮に...
けみょう‐しゅう【仮名宗】
すべてのものは実体のない仮のものにすぎない、と説く仏教の宗旨・宗派。成実(じょうじつ)宗など。
け‐もん【仮門】
仏語。真実の道に入らせるための方便として仮に設けられた教え。浄土真宗で、念仏以外の自力の諸善をいう。⇔真門。
け‐りょう【仮令】
《たとえば、たといの意の漢語「仮令」を音読みにした語》 [副] 1 たとえば。「—郭公(ほととぎす)などは、山野を尋ね歩きて聞く心を詠む」〈無名抄〉 2 たとい。かりに。「—仏といふは…と知り...
け‐わい【化粧/仮粧】
《前項の「けわい」から》けしょう。おつくり。「ことに女は—と言うて、我が顔に白粉(うしろい)といふ物を塗り」〈虎清狂・鏡男〉
けわ・う【化粧う/仮粧う】
[動ワ五(ハ四)]《「けわい」の動詞化》化粧をする。「目立たぬほどに薄(うっす)りと—・っている」〈二葉亭・平凡〉
さ‐ずき【仮庪/仮床】
《「さじき(桟敷)」の古形》仮の棚または床(ゆか)。「門毎に八—を結(ゆ)ひ」〈記・上〉
すえ【仮髻/仮髪】
奈良・平安時代に、女性の髪に添えた添え髪。〈和名抄〉