あずま‐わらわ【東豎子/東孺】
行幸のとき、馬に乗って供をした内侍司(ないしのつかさ)の女官。唐衣(からぎぬ)・裳(も)に指貫(さしぬき)を着用した。姫大夫(ひめもうちぎみ)。姫松。
あたり‐び【当たり日】
何かが起こるその日。その事に出くわす日。「わらはやみをして、—(=発熱ノ日)に侍りつれば」〈大鏡・序〉
あつ・い【厚い/篤い】
[形][文]あつ・し[ク] 1 (厚い)物の両方の面の隔たりが大きい。厚みがある。「—・い板」「—・い雲におおわれる」「野球ファンの層が—・い」⇔薄い。 2 心入れの程度が大きい。いたわりの心が...
あつかわ・し【扱はし】
[形シク]《動詞「あつか(扱)う」の形容詞化》あれこれと世話をしたい。めんどうがみたい。「人知れず—・しくおぼえ侍れど」〈源・総角〉 [補説]一説に、「暑かわし」と同語源で、事の処置が定めがたく...
あつ‐け【暑気】
1 夏の暑さ。しょき。「涼しくも衣手かろしみそぎ川—はらひてかへるさの森」〈為忠集〉 2 暑さのために病気になること。あつさあたり。しょきあたり。「かたへは—などにやとて見給へ侍る」〈宇津保・国譲中〉
あなかま給(たま)え
やかましい、静かになさい。「いで、—。みな聞きて侍り」〈源・若菜上〉
あみだ‐さんぞん【阿弥陀三尊】
阿弥陀仏と、その脇侍(きょうじ)として控える左の観世音菩薩と右の勢至(せいし)菩薩の3体の仏像。弥陀三尊。
あらま・す
[動サ四]《名詞「あらまし」の動詞化》事前に、そのことについてあれこれと思いめぐらす。予想する。「さまざま—・すほどに夜も明け方になりぬ」〈弁内侍日記〉
あわ‐そか【淡そか】
[形動ナリ]考えや行動が軽率なさま。「—に申すべきに侍らず」〈大鏡・道長〉
あんぷく‐でん【安福殿】
平安京内裏十七殿の一。紫宸殿(ししんでん)の南西にあり、侍医・薬生(やくしょう)の控所などがあった。