なめ‐げ【無礼げ】
[形動ナリ]失礼なさま。無作法そうなさま。「人よりもまさりて侍れば、—なる心はよも使ひ侍らじ」〈狭衣・四〉
なやまし・い【悩ましい】
[形][文]なやま・し[シク]《動詞「なや(悩)む」の形容詞化》 1 悩むことがあって苦しい。難儀である。「焦りと苛立ちの—・い日々を送る」 2 官能が刺激されて、心が平静でいられない。「—・い...
なよ・ぶ
[動バ上二] 1 しなやかになる。柔らかくなる。「—・びたる御衣ども脱い給うて」〈源・夕霧〉 2 物腰などがなよなよしている。しとやかである。「内侍は、ねびたれど、いたくよしばみ—・びたる人の」...
ならい【習い/慣らい】
1 しきたりとなっていること。ならわし。習慣。「土地の—で盆は旧に行う」 2 世間であたりまえであること。世の常。「栄枯盛衰は世の—」 3 ならうこと。学ぶこと。「以て貿易不利にして帰り来らんと...
ならわ‐かし【習はかし】
「習わし1」に同じ。「一家一門みな侍、その—か、思ひ切っては見返らず」〈浄・油地獄〉
なり
[助動][○|(なり)|なり|なる|なれ|○]活用語の終止形に付く。平安時代以後は、ラ変形活用語には連体形に付く。 1 音や声が聞こえるという意を表す。 ㋐…の音や声が聞こえる。「みとらしの梓(...
なり‐そ・う【成り添ふ】
[動ハ四]その度合いが増す。ますますそうなる。「人のそねみ深くつもり、安からぬこと多く—・ひ侍りつるに」〈源・桐壺〉
なん‐じ【難治】
《「なんち」とも》 1 病気のなおりにくいこと。「—の病」 2 民心などのおさめにくいこと。 3 むずかしいこと。困難。難儀。「その条当時—に侍り」〈盛衰記・四一〉
にい‐まいり【新参り】
新たに仕えること。また、その人。しんざん。「—し侍りける女の前ゆるされてのち」〈詞花・雑下・詞書〉
にっこう‐ぼさつ【日光菩薩】
《(梵)Sūrya-prabhāの訳》薬師如来の脇侍(きょうじ)。右の月光(がっこう)に対して左に配される。彫像では薬師寺の金堂三尊像や東大寺法華堂(三月堂)の塑像が有名。