いつき‐むすめ【斎娘/傅娘】
大事に守り育てている娘。かしずきむすめ。「海竜王の后になるべき—ななり」〈源・若紫〉
いつ・く【斎く/傅く】
[動カ四] 1 (斎く)心身を清めて神に仕える。「因りて、其の女の家の内に、忌籬(いがき)を立てて—・く」〈霊異記・下〉 2 (傅く)敬って大切に世話をする。「后、そく山を出で給ひしより、この若...
かしずき【傅き】
1 大切に世話をし、育てること。愛護。「人ひとりの御—に、とかく繕ひたてて」〈源・桐壺〉 2 世話をする人。介添え。守(も)り役。「宮の五節(ごせち)出ださせ給ふに、—十二人」〈枕・九〇〉 3 ...
かしずき‐びと【傅き人】
付き添って世話をする人。守(も)り後。後見人。「御—ども、心もとながり」〈源・真木柱〉
かしずき‐むすめ【傅き娘】
大切に養育している娘。秘蔵の娘。いつきむすめ。「帝の御—を得給へる君は」〈源・東屋〉
かしず・く【傅く】
[動カ五(四)] 1 人に仕えて大事に世話をする。「嫁として姑(しゅうとめ)に—・く」 2 大切に養い育てる。「親たち—・き給ふ事かぎりなし」〈堤・虫めづる姫君〉 3 後見する。「我は命を譲りて...
ふ【傅】
律令制で、皇太子の指導をつかさどった役。東宮傅。
ふ【傅】
[音]フ(呉)(漢) おもり。もり役。養育係として、そばに付き添う。「傅育/師傅」
ふ‐いく【傅育】
[名](スル)身分の高い人の子に付き従って大切に育てること。「王子を—する」
ふ‐きゅう【傅翕】
⇒傅大士(ふだいし)