だい‐がさ【台笠/台傘】
1 近世、大名行列などのとき、袋に入れ長い棒の先につけて、小者に持たせたかぶり笠。 2 (台傘)傘袋に納めた妻折り傘。高位の人の外出の際に飾り傘として用いた。
だいこく‐がさ【大黒傘】
近世、大坂の大黒屋が大黒天の印を押して売り出した番傘。粗末だが丈夫な作りで、江戸では番傘の総称になった。
つまおり‐がさ【端折り傘】
骨の先が内側に曲がっている長柄の傘。袋に納め、公家・武家・僧侶らが、従者に持たせた。
て‐がさ【手傘】
手に持ってさす傘。差し傘。
てっ‐さん【鉄傘】
鉄骨で組み立てたアーチ形の屋根。
てりふり‐がさ【照(り)降り傘】
晴雨兼用の傘。
ながえ‐の‐かさ【長柄の傘】
貴人などにさしかけるため、柄を長くした傘。のちに、遊女が揚屋・引き手茶屋などへ往来するのにも用いた。ながえのからかさ。
なが‐がさ【長傘】
雨傘として使われる、一般的な形状の洋傘。折り畳み傘に対していう。中棒は伸縮せず、一定の長さのまま持ち運んだり、使用したりする。→傘
ばん‐がさ【番傘】
太い竹の骨に和紙を張り、その上に油を引いた実用的な雨傘。もと、商家などで番号をつけて客に貸したところからいう。
ひ‐がさ【日傘】
強い日ざしをさえぎるためにさす傘。パラソル。ひがらかさ。《季 夏》「降りしきる松葉に—かざしけり/立子」 [補説]作品名別項。→日傘