口(くち)に乗(の)・る
1 人々の話の種になる。評判になる。「僕なんぞでも、こうやって始終書いて居ると少しは人の—・るからね」〈漱石・野分〉 2 だまされる。口車に乗る。「迂闊(うっか)り—・ったのが矢張此方が馬鹿なの...
くに‐つ‐かみ【国つ神/地祇】
天孫降臨以前からこの国土を治めていた土着の神。地神。→天(あま)つ神「僕(あれ)は—、大山津見の神の子ぞ」〈記・上〉
くもら・す【曇らす】
[動サ五(四)] 1 太陽・月・空などを曇るようにする。「僕の涙で必ず月は—・して見せるから」〈紅葉・金色夜叉〉 2 透明の度合いや光り方などをにぶくさせる。「湯気が鏡を—・す」 3 心配や悲...
ぐっ‐と
[副] 1 瞬間的に力を入れるさま。また、物事をひと息に行うさま。「両手で—押す」「酒を—飲み干す」 2 感動や激しい感情がこみあげてくるさま。「胸に—きた」「怒りを—こらえる」 3 息や言葉な...
けれど
[接]接続詞「けれども」に同じ。「僕だってそうしたい。—できない」
剣突(けんつく)を食(く)わ・せる
荒々しくしかりつける。とげとげしく拒否する。「さっき僕に—・せた芸者はねえさん株と見えて」〈鴎外・ヰタ‐セクスアリス〉
けん‐ぱい【倦憊】
[名](スル)物事にあきて疲れること。「西山塾の空気は決して僕等を昏睡に導かず、卑屈に陥れず、—させず」〈蘆花・思出の記〉
げ‐なん【下男】
1 雇われて雑用をする男。下僕。⇔下女。 2 江戸幕府の職名。女中方出入りの用部屋に勤め、雑用をした。
言(げん)を食(は)・む
《「書経」湯誓の「朕言を食(は)まず」から》前言をひるがえす。約束に背く。うそをつく。食言する。「僕が社員に対して—・むようになるから」〈鴎外・ヰタ‐セクスアリス〉
こう‐いん【荒淫】
[名・形動]過度に情欲にふけること。また、そのさま。「姉さんの旦那をして居ると云う—な外科医に」〈竜胆寺雄・アパアトの女たちと僕と〉