うきふね【浮舟】
源氏物語第51巻の巻名。また、その女主人公の名。宇治の八の宮の娘。薫(かおる)大将・匂宮(におうみや)の二人との愛に苦しみ、宇治川に入水するが、横川(よかわ)の僧都(そうず)に助けられて尼とな...
うきょう‐が【右脇臥】
僧侶の寝る姿勢。右わきを下にして、足を重ねて臥(ふ)す。
うきよ‐びくに【浮世比丘尼】
尼僧の形で売春をした者。「この所も売り子、—のあつまり」〈浮・一代男・三〉
う‐げん【有験】
祈祷(きとう)・祈願してその効き目があること。また、その祈祷を行う僧など。「さる—の隠者が住居(すまい)致いて居ると聞いた」〈芥川・きりしとほろ上人伝〉
う‐しき【有職】
僧職で、已講(いこう)・内供(ないぐ)・阿闍梨(あじゃり)の三つの総称。僧綱(そうごう)に次ぐ地位とされる。有職三綱(さんごう)。有職正三綱。
うじばしだんぴ【宇治橋断碑】
大化2年(646)僧道登(どうとう)が宇治川に宇治橋を架けた由来を刻した碑。日本現存最古の碑。寛政3年(1791)ごろに上部3分の1が発見されたものを復元し、現在は宇治橋畔の橋寺(放生院)境内にある。
うす‐にび【薄鈍】
1 染め色の名。鈍色(にびいろ)の薄いもの。薄いねずみ色。 2 1の色の衣服。喪服・僧服など。「御叔父の服(=服喪)にて—なるも」〈源・蜻蛉〉
うち‐ごろも【裏衣】
一般の僧の着る単(ひとえ)の法服。「那智ごもりの僧どもも、みな—の袖をぞぬらしける」〈平家・一〇〉
うち‐ろんぎ【内論議】
朝廷の年中行事の一。正月14日の御斎会(ごさいえ)の結願(けちがん)の日、高僧を召して、天皇の御前で最勝王経などの経文や経書の意義を論争させたこと。また、8月の釈奠(せきてん)の翌日にも博士によ...
うで‐ごう【腕香】
1 僧や修験者が、腕の上で香をたいて熱さに耐える荒行。「—ヲ焚ク」〈日葡〉 2 近世、腕に刃物を刺すなどして荒行のまねをし、米・銭をこう物乞いや膏薬(こうやく)売り。