いちがつ‐じ【一月寺】
千葉県松戸市小金にあった普化(ふけ)宗金先(こんせん)派の本山。建長6年(1254)に来朝した宋の僧金先の開山と伝える。明治4年(1871)普化宗の廃止により廃寺となった。
いち‐げ【一夏】
《「一夏九旬」の略》仏語。僧が寺院にこもって修行をする、陰暦4月16日から7月15日までの90日間。《季 夏》
いちごんほうだん【一言芳談】
鎌倉時代の法語集。作者未詳。法然など浄土宗高僧の格言・短文を集めたもの。
いちじょう‐じ【一乗寺】
兵庫県加西市坂本町にある天台宗の寺。山号は法華山。西国三十三所第26番札所。白雉2年(651)インド僧法道の開創と伝える。聖徳太子および天台高僧像、三重の塔は国宝。
いちにん‐いっさつ【一人一殺】
日蓮宗の僧、井上日召が主宰した右翼団体血盟団の掲げた標語。
いち‐ぼう【一棒】
禅宗で、修行中の弟子を導くために、師の僧が警策(きょうさく)を用いて警醒すること。
いち‐ろう【一臘/一﨟】
1 出家受戒後、安居(あんご)を一度終えたこと。これを法臘1歳と数える。転じて、年功を積んだ僧。最上位の僧。→臘(ろう)「金峰山の別当はかの山の—をなむ用ゐける」〈今昔・二八・一八〉 2 蔵人や...
いっかい‐そうじょう【一階僧正】
一定の順序を経ずに、ただちに僧正に任じられること。また、その人。「—なんどをも申すべきか」〈平家・三〉
いっきゅう【一休】
水上勉の小説。室町時代の臨済宗僧侶、一休宗純についての評伝。昭和50年(1975)刊行。同年、第11回谷崎潤一郎賞受賞。
いっこう‐いっき【一向一揆】
室町・戦国時代に近畿・北陸・東海地方に起こった一向宗(浄土真宗)門徒の一揆。僧侶、門徒の農民を中心に、名主・地侍が連合して、守護大名・荘園領主と戦った。加賀一揆のように一国を支配したものもあった...