そが‐どの【曽我殿】
《曽我兄弟が貧乏であったところから》貧乏。「あたま付きは両替町、内証は—」〈浄・女腹切〉
そが‐の‐あめ【曽我の雨】
《曽我兄弟があだ討ちをした陰暦5月28日は雨であったところから》陰暦5月28日に降る雨。
そがのたいめん【曽我の対面】
歌舞伎狂言。時代物。一幕。曽我兄弟がかたきの工藤祐経(くどうすけつね)に対面する場面。享保(1716〜1736)以後の江戸歌舞伎では、初春狂言の一番目大詰めに必ず演じられた。明治以降は河竹黙阿弥...
そが‐まつり【曽我祭】
江戸の歌舞伎劇場で、曽我狂言を正月から5月まで継続興行した年に、曽我兄弟のあだ討ちのあった5月28日を中心に行った祭礼行事。文政期(1818〜1830)まで続いた。《季 夏》
そが‐もの【曽我物】
曽我兄弟の事跡を主題とした能・幸若舞(こうわかまい)・浄瑠璃・歌舞伎などの作品の総称。「元服曽我」「小袖曽我」「夜討曽我」など。→曽我狂言
そがものがたり【曽我物語】
軍記物語。12巻または10巻。作者未詳。鎌倉末期あるいは室町前期の成立か。曽我兄弟の生い立ちから、富士の狩り場で父のかたきの工藤祐経(くどうすけつね)を討つまでを描いたもの。後世の曽我物などの題...
そしり‐はしり
《「はしり」は音の似た語を繰り返して意味を強めたものか。一説に「素知り端(は)知り」とも》 1 物事の一部分。 ㋐ちょっとした会話。「おのれ等が—に、兄弟子の中言(なかごと)を言ひをるか」〈浄・...
そ‐は【粗葉】
粗末なタバコ。自分のタバコを人にすすめるときにへりくだっていう語。「誠に—で御座いまして」〈里見弴・安城家の兄弟〉
そめ‐かえし【染(め)返し】
染め返すこと。また、そのもの。染め直し。「兄のお下がりの—」
それ【其れ】
[代] 1 中称の指示代名詞。 ㋐聞き手が持っている物、または、聞き手のそばにある物をさす。そのもの。「ちょっと—を見せてください」 ㋑聞き手がいま話題にしたばかりの事物などをさす。そのこと。...