はっぷ‐ちゅうどう【八不中道】
仏語。竜樹の「中論」に説く道理。不生・不滅、不常・不断、不一・不異、不来・不出の八つの否定を通して、とらわれのない正しい見方が得られるということ。
はっ‐ぷん【八分】
漢字の書体の一。隷書(れいしょ)の一種で、横画の終筆を右にはね上げるのが特徴。八分書。漢隷。→隷書
はっ‐ぽう【八方】
1 四方と四隅。東・西・南・北と北東・北西・南東・南西の八つの方角。 2 あらゆる方面。ほうぼう。「—に目を配る」「—丸くおさまる」 3 「八方行灯(あんどん)」の略。
はっぽう‐あんどん【八方行灯】
⇒八間(はちけん)
はっ‐ぽうい【八方位】
八つの方位。東・西・南・北と、北東・北西・南東・南西。
はっぽう‐が‐はら【八方ヶ原】
栃木県北部、那須塩原市・矢板市・塩谷郡塩谷町・日光市にまたがる高原。高原(たかはら)山東側のゆるやかな山腹をいい、標高は1000〜1200メートル。20万株のレンゲツツジの大群落で知られる。
はっぽう‐さい【八宝菜】
中国料理の一。豚肉・エビ・イカ・白菜・シイタケなど多くの材料を取り合わせて炒(いた)め、かたくり粉でとろみをつけたもの。
はっぽう‐さんご【八放珊瑚】
花虫(かちゅう)綱八放サンゴ亜綱の腔腸動物の総称。すべて海産。ポリプの胃腔に8枚の隔壁があり、8本の触手をもつ。アカサンゴ・ウミエラなど。
はっぽう‐だし【八方出し】
出し汁を煮立てて酒・味醂・醤油などを加えたもの。湯豆腐・そば・てんぷらのつゆなどに用いる。八方汁。八方下地。
はっぽう‐にらみ【八方睨み】
1 四方八方へ目を配ってにらみをきかせること。 2 画像などの目がどの方向から見てもにらんでいるように見えること。また、そのような画像。