だいり‐びな【内裏雛】
雛人形の一。天皇・皇后をかたどった男女一対の雛人形。内裏様。内裏。《季 春》 [補説]男性の人形のみを指して「内裏」「お内裏様」と呼ぶのは誤り。
だいり‐ぶしん【内裏普請】
《内裏の建築には多くの日数がかかるところから》事の処理にぐずぐずと手間取ること。「—といふ世話を思ひ、わざとぐにゃぐにゃしてゐたり」〈浄・当麻中将姫〉
だんてん‐もん【談天門】
平安京大内裏外郭十二門の一。西面の南端にある。馬寮(めりょう)の門。だってんもん。だていもん。
ちゅうか‐いん【中和院】
平安京大内裏の殿舎の一。朝堂院の北、内裏の西にあり、天皇が天神・地祇(ちぎ)を親祭し、また、新嘗祭(しんじょうさい)や神今食(じんこんじき)を行う所。正殿を神嘉(しんか)殿という。中院。ちゅうわいん。
ちゅう‐ぐう【中宮】
1 禁中・内裏のこと。 2 皇后の御所。転じて皇后の別称。 3 皇后・皇太后・太皇太后の三后のこと。 4 平安中期以後、皇后以外で、皇后とほぼ同格の后(きさき)のこと。 5 一つの神社で複数の社...
ちょうしゅう‐どう【朝集堂】
大内裏朝堂院の南域にあった建物。応天門を入って東西に相対してあり、大礼のとき百官が参集して待機した所。朝集殿。
ちょうどう‐いん【朝堂院】
大内裏の正庁。本来は百官が政務を執る場であったが、しだいに即位・大嘗会(だいじょうえ)・朝賀などの国家的儀式や宴を行う場となった。大内裏の南中央に位置し、正殿は大極殿、正門は応天門。八省院。
ちょうらく‐もん【長楽門】
平安京内裏内郭十二門の一。南面し、承明門の東にあった。
平安京大内裏朝堂院二十五門の一。南面し、応天門の東にあった。応天門東腋門。左廂(さしょう)門。
ちょく‐ろ【直廬】
内裏(だいり)にあって、摂関・大臣・大納言などが、宿直・休息する所。じきろ。
つき‐の‐えん【月の宴】
月を眺めながら催す宴。観月の宴。「内裏の御所に、今宵は—あるべかりつるを」〈源・鈴虫〉