がい【凱】
[人名用漢字] [音]ガイ(慣) 1 かちどきをあげる。「凱歌・凱旋」 2 やわらぐ。「凱風」 [名のり]たのし・とき・よし
がい‐か【凱歌】
戦いに勝ったときに歌う喜びの歌。かちどき。
凱歌(がいか)を揚(あ)・げる
《勝利を喜ぶ歌を歌う意から》戦いに勝つ。凱歌を奏する。
凱歌(がいか)を奏(そう)・する
「凱歌を揚げる」に同じ。
がい‐じん【凱陣】
《古くは「かいじん」とも》戦いに勝って軍隊を引き揚げ、自分の陣営に帰ること。凱旋(がいせん)。「西郷以下の将士に総(すべ)て—に及べるは其年十二月の事なり」〈染崎延房・近世紀聞〉
がい‐せん【凱旋】
[名](スル)《「凱」は戦勝のときに奏する音楽、「旋」は帰る意》戦いに勝って帰ること。凱陣。凱帰。「故国に—する」 [補説]スポーツの国際大会などで勝って帰ることや、成功を収めて帰ることにも用い...
がいせん‐もん【凱旋門】
凱旋の軍隊を歓迎するため、または、凱旋を記念して作られたアーチ門。古代ローマで盛んに建造された。→エトワール凱旋門 [補説]書名別項。→凱旋門
がいせんもん【凱旋門】
《原題、(フランス)Arc de Triomphe》レマルクの長編小説。1946年刊。第二次大戦前夜、パリへの避難民であるドイツ人外科医ラビックの望みのない生活を中心に、当時の不安な世相を描く。
がいせんもん‐しょう【凱旋門賞】
フランスのロンシャン競馬場で毎年10月に行われる、競馬の重賞レースの一。芝2400メートル。1920年創設。
がい‐ふう【凱風】
《「凱」は、やわらぐ意》南からやわらかに吹く風。おだやかな風。