あいだて‐な・い
[形][文]あいだてな・し[ク]《「あいだちなし」の音変化か。近世語》 1 無作法である。ぶしつけである。「これは—・い。盃を出させられた」〈和泉流狂・庵の梅〉 2 分別がない。「子を寵愛の—・...
後先(あとさき)見(み)ず
前後の事情を考えず無分別に振る舞うようす。「—の行動」「—に突進する」
あや‐め【文目】
1 織物や木目(もくめ)などに現れた模様。いろどり。あや。 2 (多くはあとに「知らず」「分かず」「見えず」などの語を伴って用いる) ㋐物の区別。見分け。けじめ。「—も知れない闇の中から、硫黄が...
文目(あやめ)も分(わ)か◦ず
1 暗くて物の模様や区別がはっきりしないさま。「—◦ぬ暗の夜なれば、ここを何処としるよしなけれど」〈逍遥・当世書生気質〉 2 物事の分別がつかないさま。「あらはれていとど浅くも見ゆるかな—◦ず泣...
あわあわ‐し・い【淡淡しい】
[形][文]あはあは・し[シク]《形容詞「あわい」を強めた語》 1 味や色などが薄い。また、ほのかである。「手足の色は白くあるいは—・い栗色をしている」〈中野重治・歌のわかれ〉 「この青年に一種...
いい‐とし【好い年】
[連語] 1 十分に分別のある年齢。多く、年齢に不相当な行為などをあざける気持ちを含んで使う。「—をしてばかなまねをするな」 2 相当な年輩。「先生も、もう—だろう」
い‐ごう【意業】
仏語。三業の一。思慮し分別する心の働き。思念。思業。
いっせ‐いちど【一世一度】
一生にただ一度であること。「—の分別袋、跡のふくろびきづかはし」〈浄・扇八景〉
いれ‐あ・げる【入れ揚げる】
[動ガ下一][文]いれあ・ぐ[ガ下二]好きなもののために分別を欠いて多くの金銭をつぎ込む。「ひいき役者に—・げる」
いわけ‐な・い【稚ない】
[形][文]いわけな・し[ク]分別がなく子供っぽく見えるさま。あどけない。がんぜない。「まだ—・くもいやしむいろえ包までいうに」〈鴎外・文づかひ〉 [補説]歴史的仮名遣いは「いわけなし」か「いは...