かくれざと【かくれ里】
白洲正子による紀行文集。昭和46年(1971)刊行。翌昭和47年(1972)、第24回読売文学賞受賞。
かげききょう【蔭桔梗】
泡坂妻夫の短編小説。下町の紋章上絵(うわえ)師を主人公に職人の世界と男女の機微を描く。平成2年(1990)刊行。同年、第103回直木賞受賞。
かげむしゃとくがわいえやす【影武者徳川家康】
隆慶一郎の長編の歴史小説。「静岡新聞」に連載されたのち、平成元年(1989)、上下2巻で刊行。関ヶ原で暗殺された徳川家康の影武者世良田二郎三郎が、家康になりすましたまま智将として生き抜いていく姿...
かこくふうみ【華国風味】
中国文学者、青木正児による随筆集。中国の食文化をテーマとする。昭和24年(1949)刊行。
かこく‐ぼん【家刻本】
個人が刊行した書物。家塾本。私家版。
かざきり【風切】
石田波郷の俳句集。昭和18年(1943)刊。 石田波郷の主宰による俳誌。古典俳句を研究する風切会の機関誌として昭和18年(1943)に刊行するが、一号のみで終わる。
かざりなし【加佐里那止】
江戸中期の俳論・俳諧撰集。加舎白雄(かやしらお)著。明和8年(1771)刊行。俳論では、自然の姿を重んじて私意を排すべきであると論じる。
かじのないふね【舵のない船】
伊佐千尋によるノンフィクション。副題「布川事件の不正義」。昭和42年(1967)に茨城県で発生した強盗殺人事件の犯人として、事件と無関係の青年二人が逮捕・起訴され30年近くにわたって投獄された冤...
かすがののうた【春日野の歌】
会津八一の歌集。昭和30年(1955)刊行。著者の生前最後に刊行された歌集。
かすが‐ばん【春日版】
1 平安末期から鎌倉期にかけて、奈良の興福寺で刊行された経典類。春日神社に奉献されたものが多いところからいう。 2 広く、奈良の諸寺で開板された版本の総称。