ていかん‐ようしき【帝冠様式】
昭和初期、主に国内や満州国などの公共機関の庁舎に多く用いられた建築様式。近代的な鉄筋コンクリートビルの頂部に、中世の城のような瓦屋根を配す。神奈川県庁や愛知県庁、関東軍司令部の庁舎など。
ていきんぞく‐せい【低金属星】
太陽に比べて、金属量の少ない恒星。水素に対する重元素の比率が小さい恒星をさし、元素合成がそれほど進んでいない宇宙の初期に形成された天体であると考えられている。低金属量星。金属欠乏星。→超低金属星
ていたいおん‐しょう【低体温症】
寒冷な環境の中で中心体温(直腸温度)がセ氏35度以下に下がると起こる症状。初期は寒さの訴えとふるえが起こるが意識は正常。極端に下がると、昏睡状態となり脈拍・呼吸数が低下し、死亡(凍死)する。→疲労凍死
てい‐と
[副]《室町から江戸初期にかけて用いられた語。「ていど」とも》たしかに。まちがいなく。きっと。「—し損なはうと思うて、色々案じてあるに」〈虎明狂・武悪〉
ていもん‐ふう【貞門風】
貞門の俳風。俳諧の本質を俳言(はいごん)にあるとし、俗語・漢語を用い、縁語や掛け詞による、こっけい・駄じゃれを求めた。江戸初期に京都を中心に全国的に隆盛。談林風の勃興(ぼっこう)により古風と称さ...
テオドリック‐びょう【テオドリック廟】
《Mausoleum of Theodoric》イタリア北東部、エミリアロマーニャ州の都市ラベンナにある霊廟。6世紀に東ゴート王国のテオドリック大王により自身の霊廟として建造された。直径11メー...
テッサロニキ【Thessaloniki】
ギリシャ北部、エーゲ海に臨む港湾都市。前315年、マケドニアのカサンドロス王が建設。点在する初期キリスト教とビザンチン様式の建造物が、1988年、世界遺産(文化遺産)に登録された。サロニカ。
てにはたいがいしょう【天爾葉大概抄/手爾波大概抄】
語学書。1冊。藤原定家著といわれたが、実際は鎌倉末期から室町初期の成立。「てにをは」の用法を説く。この種の研究書では最初のもの。
てんあん【天安】
平安初期、文徳天皇・清和天皇の時の年号。857年2月21日〜859年4月15日。
てんこう‐ぶんがく【転向文学】
昭和初期、権力の弾圧によって共産主義思想を放棄した作家によって書かれた、転向を主題とした一群の作品。中野重治の「村の家」、村山知義の「白夜」、島木健作の「癩(らい)」、高見順の「故旧忘れ得べき」など。