まえ‐もうし【前申し】
主君の前でものを申しあげること。取り次ぐこと。また、その人。「この—も、あまりたはぶれにくくいとほしと思ひて」〈源・竹河〉
まえ‐もって【前以て】
[副]あらかじめ。かねてから。「—準備する」「—承諾を得ておく」
まえ‐やく【前厄】
厄年(やくどし)の前の年。厄年に次いで慎むべき年とされる。⇔後厄(あとやく)。
まえ‐わ【前輪】
1 前の方の車輪。 2 鞍橋(くらぼね)の前部の山形に高くなっている部分。→後輪(しずわ)
まえ‐わたし【前渡し】
[名](スル) 1 賃金や品物などを期日より前に渡すこと。「代金を—する」 2 手付金。てつけ。
まえ‐わたり【前渡り】
1 前を素通りすること。「さすがに、つらき人の御—の待たるるも、心弱しや」〈源・葵〉 2 ある人をさしおいて昇進すること。「左大弁の—まかりならぬものなり」〈宇津保・国譲上〉 3 人の前を体裁を...
まえ‐わり【前割(り)】
1 焼酎(しょうちゅう)などを、水で割って一晩以上置いておくこと。また、その飲み方。 2 乗車券や搭乗券などを、利用日よりも前に予約・購入することによって受けられる割引サービス。
前(まえ)を跋(ふ)み後(うし)ろに𤴡(つまず)く
《韓愈「進学解」から》老いた狼が前へ進めば、のどの下に垂れた皮肉(かわにく)を踏みつけ、後ろに退けば、尾につまずく。進退ともに窮し、自由にならないことのたとえ。