そん‐ぜん【尊前】
神仏や身分の高い人の前を敬っていう語。おんまえ。「東照神霊の—に於て」〈染崎延房・近世紀聞〉
たし‐まえ【足し前】
不足を補うこと。また、そのために必要な分量や金額。「費用の—を出す」
たち‐まえ【立(ち)前】
1 旅に立つ前。出発する前。 2 仕事に対する報酬。かせぎ。日当。「その日の—を此方(こっち)へちゃくぶくして」〈魯文・安愚楽鍋〉
たて‐まえ【建前】
家屋の建築で、基礎の上に柱・梁(はり)・棟など主な骨組みを組み立てること。また、その時に行う祝い。棟上げ。上棟(じょうとう)式。
たて‐まえ【点前/立前】
茶道で、抹茶をたてる作法。てまえ。
たて‐まえ【立前/建前】
1 原則として立てている方針。表向きの考え。「—と本音」「—を崩す」 2 行商人や大道商人が商品を売るときの口上。売り声。「さあさあこれからがこちの商売…、ああこりゃ—どころぢゃない」〈浄・歌祭文〉
たな‐さき【店前】
みせのまえ。みせさき。
たな‐てまえ【棚点前】
茶の湯で、茶道具を棚に飾り付けておいて行う点前。
たらず‐まえ【不足前】
《「たらずまい」とも》足りない分。不足分。また、不足を補充する分。たしまえ。「稼いでも稼いでも、朝夕の出入に—を責められ」〈柳浪・黒蜥蜴〉
たらず‐まい【不足前】
⇒たらずまえ(不足前)