くれない‐におい【紅匂】
襲(かさね)の色目の名。襲の衣の上から下へ紅をしだいに濃いものから薄いものとする。くれないのにおい。
こうばい‐におい【紅梅匂】
襲(かさね)の色目の名。濃い紅梅を下に、順に薄くなるよう紅梅を重ねるもの。
すおう‐の‐におい【蘇芳の匂】
襲(かさね)の色目の名。衣の襲で下を濃く、しだいに上を薄い蘇芳色にしたもの。
はじ‐におい【黄櫨匂/櫨匂】
鎧(よろい)の威(おどし)の一。黄櫨色を下にいくにつれて薄くぼかしたもの。
むらさき‐におい【紫匂】
1 上から下へ紫色をしだいに薄くした染め色。 2 襲(かさね)の色目の名。上を濃い紫にして、下をしだいに薄くしたもの。 3 鎧(よろい)の威(おどし)の一。紫色の糸で上部から下部へしだいに薄くな...
もえぎ‐におい【萌葱匂】
1 鎧(よろい)の威(おどし)の一。上から下へしだいに萌葱色を薄くしたもの。もえぎにおいおどし。 2 女房の装束または懐紙の襲(かさね)の色目の名。下から上へしだいに萌葱色を薄くしたもの。
やまぶき‐におい【山吹匂】
女房の装束、または懐紙などの襲(かさね)の色目の名。上を濃い山吹色に、しだいに下を薄い色にしたもの。女房の装束では、この下に青の単(ひとえ)を着る。