じゅうぶ‐いち【十分一】
1 10分の1。「恨みも異見も—明けて言はれぬ百千万」〈浄・歌祭文〉 2 「十分一銀(じゅうぶいちぎん)」の略。
じゅうぶいち‐ぎん【十分一銀】
1 江戸時代、結婚・就職・借金などの世話をした際に受け取る手数料。ふつう、持参金・給料・借金などの10分の1。じゅうぶいち。「—出(いだ)して、嫁呼ぶかたへ遣はしけるは」〈浮・永代蔵・一〉 2 ...
じゅう‐ぶん【十分/充分】
[名](スル)(十分)10に等分すること。「—の一」「利益を—して配る」 [形動]満ち足りて不足のないさま。充実して完全であるさま。「—な休養」「—に整う」 [副] 1 思い残すところのな...
じゅうぶんい‐すう【十分位数】
統計解析において、データの相対的位置をみるのに用いる数値の一。度数分布で与えられた全データを十等分した点で、5番目の十分位数が中央値にあたる。デシル。十分位点。十分位値。→分位数
じゅうぶんい‐ち【十分位値】
⇒十分位数
じゅうぶんい‐てん【十分位点】
⇒十分位数
じゅうぶん‐じょうけん【十分条件】
命題「AならばB」が成り立つとき、AはBであるための十分条件という。⇔必要条件。
じゅうぶんのいち‐ぜい【十分の一税】
中世のヨーロッパで、教会がその教区の農民から収穫物の10分の1を徴収した税。のちには世俗領主も取り立てるようになった。