うしろ‐づめ【後ろ詰め】
1 先陣に続く後続の軍勢。予備として後方に配置する陣立て。ごづめ。「千葉屋の寄せ手かしこを捨てて、ここの—を仕(し)つと覚ゆるぞ」〈太平記・九〉 2 敵軍の背後から攻めること。うしろぜめ。ごぜめ...
うす‐じろ・い【薄白い】
[形][文]うすじろ・し[ク]少し白い。ぼんやり白い。白っぽい。「二度ばかり(雪ヲ)かきとった道も、また—・くなって」〈藤村・千曲川のスケッチ〉 [派生]うすじろさ[名]
うずら‐の‐とこ【鶉の床】
ウズラの臥(ふ)す所。野宿すること、また、むさくるしい寝所のたとえ。「風はらふ—は夜寒にて月影さびし深草の里」〈新千載・秋上〉
うだ‐さんち【宇陀山地】
奈良県中東部、宇陀市南部に広がる山地。中央構造線以北の地帯で、北は大和高原、西は竜門山地、東は三重県境の山地となる。山地は、西部の口宇陀盆地と東部の奥宇陀山地に分けられ、西部はなだらかな小丘陵、...
うち‐かわ・す【打(ち)交(わ)す】
[動サ五(四)] 1 互いにやり取りする。「別離の言葉が—・される」〈花袋・春潮〉 2 互いに重ねる。互いに交える。「しら浪に羽—・し浜千鳥かなしきものは夜の一声」〈新古今・冬〉
うち‐は・う【打ち延ふ】
[動ハ下二]長く延びる。引き続く。長く引き延ばす。「栲縄(たくなは)の千尋縄(ちひろなは)—・へて釣り為し」〈記・上〉
うち‐ぼう【内房】
千葉県、房総半島南西部の東京湾・浦賀水道沿岸の地域。安房(あわ)の内側の意。観光地・海水浴場が多い。→外房(そとぼう)
うちぼり‐どおり【内堀通り】
東京都千代田区の皇居を取り囲む道路の呼び名。沿線に最高裁判所・国立劇場などがある。
うち‐わた・す【打ち渡す】
[動サ四] 1 連ね並べる。かけ渡す。「安太人(あだひと)の魚梁(やな)—・す瀬を速み心は思(も)へどただに逢はぬかも」〈万・二六九九〉 2 馬を進めて、渡り越えさせる。「千鳥鳴く佐保の河門の清...
うつせ‐がい【空貝/虚貝】
1 海岸に打ち寄せられた、からになった貝。貝殻。和歌では「実なし」「むなし」「あはず」や同音の反復で「うつし心」などを導く序詞に用いられる。「上には白銀(しろがね)、黄金(こがね)の蛤(はまぐり...