いやし・い【卑しい/賤しい】
[形][文]いや・し[シク] 1 身分・社会的地位が低い。「—・い身」 2 品位に欠けている。下品だ。「—・い言葉遣い」「根性が—・い」 3 貧しい。みすぼらしい。「服装が—・い」 4 飲食物や...
いやし・む【卑しむ/賤しむ】
[動マ五(四)]「卑しめる」に同じ。「詩名はいよいよ高く、帝も宰相もその才を愛しながら、その人を—・んだ」〈鴎外・魚玄機〉 [動マ下二]「いやしめる」の文語形。
いやし・める【卑しめる/賤しめる】
[動マ下一][文]いやし・む[マ下二]下品な、とるに足りないものとして見下げる。軽蔑する。さげすむ。「自分自身を—・める行い」
いやしん‐ぼう【卑しん坊】
意地汚いこと。特に、食物をむさぼること。また、その人。食いしん坊。いやしんぼ。
ひ【卑】
[常用漢字] [音]ヒ(呉)(漢) [訓]いやしい いやしむ いやしめる 1 身分や地位が低い。価値が劣る。「卑賤(ひせん)・卑属・卑金属/尊卑」 2 品性が劣る。下品だ。「卑俗・卑劣・卑猥(ひ...
ひ‐かい【鄙懐/卑懐】
いやしい思い。自分の思いをへりくだっていう語。
ひ‐かん【卑官】
階級の低い官。また、官吏が自分をへりくだっていう語。
ひ‐きょう【卑怯】
[名・形動]《本来は「比興」で「卑怯」は当て字か》勇気がなく、物事に正面から取り組もうとしないこと。正々堂々としていないこと。また、そのさま。「—にも真っ先に逃げ出す」「—なやり方」「—者」 [...
ひきょう‐もの【卑怯者】
勇気のない者。心の卑しい卑劣な者。「—、名を名乗れ」
ひ‐きん【卑近】
[名・形動]身近でありふれていること。高尚でなくわかりやすいこと。また、そのさま。「—な例をあげる」