ひとえ‐がさね【単襲】
裏をつけずに、袖口・裾などの縁(へり)を撚(よ)って仕立てた単衣(ひとえぎぬ)を数枚重ねること。女性が夏季に用いた。
ひとえ‐ぎぬ【単衣】
公家男女の装束の下に肌着として用いた裏のない衣。平安末期に小袖肌着を着用するようになると、その上に重ねて着た。地質は主に綾や平絹で、綾の文様は菱(ひし)、色は紅・白・青など。
ひとえ‐ばおり【単羽織】
裏をつけない夏用の羽織。《季 夏》「身にからむ—も浮世かな/其角」
ひとえ‐ばかま【単袴】
裏をつけない袴。
ひとえ‐もの【単物】
1 裏をつけずに仕立てた和服類の総称。特に、裏をつけない長着。初夏から初秋にかけて着る。《季 夏》「地下鉄の青きシートや—/汀女」 2 室町時代、素襖(すおう)の直垂(ひたたれ)をいった語。
ひとかっぷ‐わん【単冠湾】
南千島、択捉島(えとろふとう)中部の太平洋側にある湾。第二次大戦中、真珠湾攻撃の日本艦隊の集結地。
ひとこぶ‐らくだ【単峰駱駝】
ラクダの一種。体高約2メートル、背の中央にこぶが一つ隆起する。アラビア半島を中心にインド西部からアフリカ北部にかけて家畜として使役される。野生のものは絶滅。