あしおどうざん‐こうどくじけん【足尾銅山鉱毒事件】
明治中期、足尾銅山の廃液が原因となって起きた公害事件。汚染した渡良瀬川流域の被害農民らの再三の請願や、田中正造の天皇への直訴で、政治・社会問題となったが、政府の弾圧と切り崩し策で運動は衰退した。...
アシドーシス【acidosis】
血液中の酸と塩基との平衡が乱れ、酸性側に傾いた状態。腎不全・糖尿病が原因で重炭酸(アルカリ)が失われたときなどにみられる。酸血症。酸毒症。酸性血症。アチドーゼ。→アルカローシス
アシネトバクター【Acinetobacter】
土壌・河川・下水などに生息するグラム陰性の好気性細菌。通常は無害。病院内にも存在し、院内感染や日和見感染の原因となることがある。
あしょうさんせい‐ちっそ【亜硝酸性窒素】
化合物に亜硝酸塩として含まれる窒素。土壌中で水に容易に溶け、余剰な化学肥料や家畜の糞尿などから溶脱し、硝酸性窒素とともに水質汚染の原因となる。また、人体に吸収されるとメトヘモグロビン血症を引き起...
アスピリン‐ぜんそく【アスピリン喘息】
アスピリンなどの非ステロイド性抗炎症薬によって発作が引き起こされる喘息。風邪薬・解熱鎮痛薬の多くが原因となる。食品に含まれる合成着色料(タートラジン)や防腐剤(安息香酸ナトリウム)によって発作が...
アダルト‐チルドレン【adult children】
子供のころの家族関係などが原因で、精神的に不安定な状況で育ち、成人後も生き方に悩んでいる人。元来は米国で、アルコール依存症の親のもとで育った人をいう。アダチル。AC。 [補説]子供の状態から抜け...
アテトーシス【athetosis】
主に手や顔面に起こる、ゆっくりとしたくねるような不随意運動。脳の線条体の変性が原因。アテトーゼ。
アテロスクレローシス【atherosclerosis】
動脈壁がコレステロールの沈着や線維の増殖により肥厚した状態。狭心症や脳卒中の原因となる。粥(かゆ)状動脈硬化症。
アテロームけっせんせい‐こうそく【アテローム血栓性梗塞】
頭蓋内外の頸動脈など比較的太い動脈のアテローム硬化を原因とする脳梗塞。血管の中で粥状に固まったコレステロールが動脈の血栓や硬化を引き起こす。高血圧や糖尿病などの生活習慣病が危険因子とされる。失語...
あなあき‐ぐも【穴空き雲】
薄く層状に広がる巻積雲や高積雲に、円形の隙間が空いた状態。層状の雲を成す過冷却の状態にある雲粒の一部が何らかの原因により凍結し、成長した氷晶が落下することによって空隙が生じる。穴が空いた部分に尾...