えん‐にち【厭日】
暦注の一。婚礼・旅立ちなどを忌む日。正月は戌(いぬ)の日、2月は酉(とり)の日、3月は申(さる)の日と、十二支を逆行させて各月に当てはめたもの。厭対日と対向関係にある。厭。
えん‐ぶ【振鉾/厭舞】
《厭(まじない)の舞の意》雅楽の曲名。舞楽の始めに邪気を払い悪魔を抑え鎮めるために、左右各一人の舞人が鉾(ほこ)を持って舞う曲。えぶ。
えん‐ぷ【厭符】
まじないのお札(ふだ)。護符。「身禊(みそぎ)して—をもいただき給へ」〈読・雨月・吉備津の釜〉
えん‐み【魘魅/厭魅】
まじないで、のろい殺すこと。「玉体不予して—を献じ呪咀す」〈愚管抄・二〉
えん‐り【厭離】
仏語。けがれた現世を嫌い離れること。おんり。
おん‐り【厭離】
⇒えんり(厭離)
えんり‐えど【厭離穢土】
仏語。煩悩(ぼんのう)にけがれた現世を嫌い離れること。おんりえど。→欣求浄土(ごんぐじょうど)
おんり‐えど【厭離穢土】
⇒えんりえど(厭離穢土)
おん【怨/苑/園/遠/厭】
〈怨〉⇒えん 〈苑〉⇒えん 〈園〉⇒えん 〈遠〉⇒えん 〈厭〉⇒えん
や【嫌/厭】
[形動]「いや(嫌)」の音変化。感動詞的に用いることもある。「顔を見るのも—なやつ」「手伝うなんて—なこった」「—だ、食べたくない」