ゆうり‐き【遊離基】
対をなさない電子を一つまたはそれ以上もつ原子または原子団。一般に、分子が熱・光・放射線などの作用を受け結合が切れて生じ、不安定で反応性がきわめて大きい。フリーラジカル。ラジカル。
ゆそう‐はんのう【輸送反応】
人の赤ん坊を含む哺乳類の子が親に運ばれる際に生じる反応。泣いている赤ん坊を親が抱き上げると泣きやむことは経験的に知られているが、人以外の哺乳類においても親が子の首をくわえると、丸くなったり力を抜...
ユビキチン【ubiquitin】
真核生物に普遍的に見られる、76個のアミノ酸からなるたんぱく質の一種。細胞内で異常なたんぱく質の除去などを担う。この過程はユビキチン化システムとよばれ、標的となるたんぱく質にユビキチンが付加する...
ユビキノン【ubiquinone】
生物界に広く存在するキノン化合物。脂溶性のビタミン様物質で、動物の体内でも合成される。ミトコンドリアの内膜に存在し、電子伝達体の一つとして生体内の酸化還元反応に関与する。生物の種類によって側鎖の...
ようがんじょう‐ねんりょうがんゆうぶっしつ【溶岩状燃料含有物質】
原子炉で過酷事故が発生した際に、溶融した核燃料が炉心構造材と反応して形成される溶岩状の物質。LFCM(lava-like fuel-containing materials)。
よう‐きん【溶菌】
バクテリオファージが細菌内で増殖し、内部から細菌を溶かす現象。また、抗体が補体と結合し、免疫反応により細菌を破壊して溶かす現象。
よう‐けつ【溶血】
赤血球の膜が破れて、中のヘモグロビンが流出する現象。赤血球と抗体との反応に補体が加わることによって生じ、また機械的刺激や蛇毒などの化学物質、浸透圧の低下などで起こる。
ようし‐ほかく【陽子捕獲】
原子核に1個または複数個の陽子が吸収されて、より重い原子核になる核反応。捕獲によってγ(ガンマ)線(光子)が放出される。放射性捕獲の一。
よう‐せい【陽性】
[名・形動] 1 積極的で、陽気なこと。内にこもらないで、開放的な感じであること。また、そのさま。「—な(の)気質」⇔陰性。 2 医学の検査などで、ある刺激に対して反応がはっきり現れること。陽性...
ようせい‐はんのう【陽性反応】
病原菌などの感染を受けていることを示す反応。ツベルクリン反応で発赤が見られるなど。⇔陰性反応。