か‐めん【火面】
一点から出た光が収差のある光学系を通ったあと、一点に集中しないでつくるエネルギー密度の高い曲面。
きゅうめん‐しゅうさ【球面収差】
光が球面鏡・レンズなどの光学系を通るとき、球面の中心付近を通る光と周縁部を通る光とが光軸上の一点に集まらないために、像が不鮮明になる現象。開口収差。
コマ【coma】
1 彗星(すいせい)の頭部の明るく光る、核を取り巻く部分。 2 ⇒コマ収差
コマ‐しゅうさ【コマ収差】
《comatic aberration》光軸上にない光点から出た光が、球面収差によって彗星状の不規則な像を結ぶ収差。ザイデルの五収差の一。非対称収差。コマ。
ザイデル‐しゅうさ【ザイデル収差】
⇒ザイデルの五収差
ザイデル‐の‐ごしゅうさ【ザイデルの五収差】
ザイデルが分類した、光学系に現れる球面収差、コマ収差、非点収差、像面湾曲、歪曲収差の五つの収差。ザイデル収差。
シェーディング‐ほせい【シェーディング補正】
《shading compensation》デジタルカメラやスキャナーなどで、光学系に起因する明暗のむらや収差などを画像処理で補正すること。
しゃしん‐レンズ【写真レンズ】
写真撮影に用いるレンズ。普通、収差を補正するために数枚のレンズを組み合わせてある。画角と焦点距離とにより標準レンズ・望遠レンズ・広角レンズ・魚眼レンズなどの別がある。
しや‐しぼり【視野絞り】
望遠鏡や顕微鏡などの光学系における、視野を制限する絞り。収差が生じやすい視野周辺の像をあらかじめ除外するはたらきがある。
しゅう‐さ【収差】
《aberration》レンズなどで物体の像を作るとき、光線が一点に集まらず、像がぼやけたり、ゆがんだりすること。球面収差・色収差・非点収差・歪曲収差・コマなど。像のゆがみ。