とり‐や・める【取り止める】
[動マ下一][文]とりや・む[マ下二]予定していたことをやめる。中止する。「雨天の場合遠足は—・める」
とり‐やり【取り遣り】
[名](スル)物を受け取ったり与えたりすること。やりとり。「鋼鉄榴弾もて命の—するには」〈独歩・愛弟通信〉
とり‐や・る【取り遣る】
[動ラ四]取りかたづける。とりのける。「御床など—・りて、かき払ひたり」〈源・椎本〉
とり‐ゆ【取り由/取り揺】
箏(そう)を弾奏するときの技法の一。右手で弾いたあと、左手の指でその弦をつまみ、右の方に引きよせて音を下げること。「つらつき美しげにて、—の手つき、いみじう作りたるものの心地するを」〈源・少女〉
とり‐よ・せる【取(り)寄せる】
[動サ下一][文]とりよ・す[サ下二] 1 注文して送らせたり、持って来させたりする。「資料を郵便で—・せる」「食事を部屋に—・せる」 2 手にとって近くに寄せる。手もとへ引き寄せる。「散らかっ...
とり‐よそ・う【取り装ふ】
[動ハ四]身なりをととのえる。身支度をする。「ぬばたまの黒き御衣(みけし)をまつぶさに—・ひ」〈記・上・歌謡〉
とり‐よみ【取(り)読み】
先に読んだ者が読みちがえた場合、他の者がすぐにその続きを引き取って読み、次から次へと読み継いでいく方法。「先生は復習のためだといって—をさせた」〈中勘助・銀の匙〉
とり‐よ・る【取り寄る】
[動ラ四] 1 近くに寄る。親しくする。「この人に—・り候ふべし」〈太平記・三三〉 2 手本としてよりどころとする。「此の句には是こそ—・るべき所よと見えて」〈連理秘抄〉
とり‐わき【取り分き】
[副]「取り分け」に同じ。「—仰せ言ありて」〈源・桐壺〉
とり‐わ・く【取り分く】
[動カ四]特に他と異なっている。特別である。「御前よりも—・きさるべきものどもをいださせ給ふ」〈大鏡・頼忠〉 [動カ下二]「とりわける」の文語形。