ぜっ‐せん【舌尖】
1 舌の先。 2 口先。弁舌。
ぜっ‐たん【舌端】
1 舌の先。舌頭。 2 口先の言葉。弁舌。舌頭。「宣教師輩を—に侮弄するようの事もあって」〈蘆花・思出の記〉
そら‐じぎ【空辞宜】
口先だけの、心にもない遠慮。「もう飲(いけ)やせぬ、と—は五月蠅(うるさ)いほど仕ながら」〈露伴・五重塔〉
そら‐へんじ【空返事】
[名](スル)気のない、口先だけの返事をすること。なまへんじ。からへんじ。「其時限りおいおいと—して」〈一葉・にごりえ〉
そら‐ぼめ【空誉め/空褒め】
《「そらほめ」とも》心にもないことを言って、口先でほめること。「妙な穿(うが)ちと—に」〈人・辰巳園・後〉
そんしゃ‐さんゆう【損者三友】
《「論語」季氏から》損者となる3種の友人。心の正しくない友、うわべはよいが誠実さのない友、口先だけで誠意のない友。⇔益者三友。
だい‐もく【題目】
1 書物や作品などの標題。 2 討議や研究などで、問題として取りあげる事柄。 3 日蓮宗で唱える「南無妙法蓮華経」の7字。 4 (多く「お題目」の形で)口先だけで、実質のともなわないこと。「お—...
ちょび‐くさ
[副]口早にぺちゃくちゃしゃべるさま。軽薄なさま。「口先で—言ふより」〈浄・矢口渡〉
ちょぼ‐くさ
[副] 1 ちょこちょこと少しずつあるさま。「—と数多きは回覧するの煩はしきを厭ひ、六部を合して二巻となし」〈風来六部集・序〉 2 小声で話すさま。ひそひそ。「—とささやいたり抱きついたり」〈伎...
ちょぼ‐く・る
[動ラ四] 1 口先でうまく言いくるめる。「やあ—・るな—・るな」〈浄・難波丸金鶏〉 2 からかう。ばかにする。「せんぼつかうて地の大夫を—・り」〈浮・芝居気質〉