くち‐もち【口持ち】
ものの言い方。口ぶり。「—、けしき、ことごとしくなりぬる人は」〈紫式部日記〉
くち‐もと【口元/口許】
[名] 1 口のあたり。口。「—がほころぶ」 2 口のあたりのようす。口つき。「母親似の—」 3 出入り口。はいり口。転じて、物事の初め。初歩。「木のほらの—らしく」〈浜田・むく鳥のゆめ〉
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口(くち)も八丁(はっちょう)手(て)も八丁(はっちょう)
「口八丁手八丁」に同じ。
くち‐もみ【口籾】
中世、年貢米の減損を補うため、あらかじめ多少の米やもみを、本租のほかに付け加えて納めさせたもの。また、その米やもみ。
くち‐やかまし・い【口喧しい】
[形][文]くちやかま・し[シク] 1 細かいところまでいちいち小言や文句を言うさま。口うるさい。「—・く指図する」 2 しきりにしゃべってうるさい。「—・い子供たち」
くち‐やくそく【口約束】
[名](スル)証文などによらない、言葉のうえでの約束。口約(こうやく)。
く‐ちょう【口調】
1 口に出したときの言葉の調子。「—のいい、気のきいた言い回し」 2 ものの言い方のようす。声の出し方や言葉の使い方などに表れた特徴。「改まった—」「師の—をまねる」
くち‐よごし【口汚し】
飲食物が少量なため、口を汚す程度で、満腹しないこと。人に料理を勧めるとき、へりくだっていう語。「ほんのお—ですが」
くち‐よせ【口寄せ】
[名](スル)生者または死者の霊や神霊を呼び寄せ、その意思を言葉で語ること。また、それをする人。東北地方のいたこ、奄美(あまみ)・沖縄のゆたなど。
口(くち)より先(さき)に手(て)が◦出(で)る
言葉で注意したり𠮟(しか)ったりする前に、相手に腕力をふるう。