いき‐くち【生き口】
《「いきぐち」とも》口寄せの一。巫女(みこ)が生きている人の霊を招きよせ、その言葉を述べること。⇔死に口。
い‐ぐち【猪口】
イグチ目のキノコの総称。アワタケ・ヌメリイグチ・ハナイグチなどがあり、傘は肉質のまんじゅう形で、裏面にひだはなく、小さな穴がたくさんある。食用になるものが多い。
い‐ぐち【鋳口】
溶かした金属を流し込むための、鋳型の上部にあけた口。
いけ‐くち【いけ口】
《「いけ」は接頭語》人の物言いをののしっていう語。「そ奴を帰して—叩(たた)かれては、此方(こち)とらが身の破滅」〈浄・河原達引〉
いけ‐くち【行け口】
酒などを相当に飲める人。「これくらいなら、まあ害はあるまい。お前は元来—のほうなんだからな」〈長与・竹沢先生と云ふ人〉
いっ‐く【一口】
1 一つの口。転じて、人ひとり、また、生き物1匹。いっこう。 2 釜など口のあいている器物や、刀剣など刃物の一つ。→口(く)
いっ‐こう【一口】
1 一つの口。同じ口。また、一人の人。いっく。 2 刀剣や口のあいている器物の一つ。「蝋塗の晃(きら)めく—の短刀なり」〈紅葉・金色夜叉〉 3 同じように口をそろえて言うこと。「お家の柱をかぶり...
いっぽう‐ぐち【一方口】
1 一方にだけ設けられた出入り口。 2 二者のうちの一方だけの言い分。「僕はこんな重大な事を—で判断したくはありませんから」〈有島・或る女〉
いと‐ぐち【糸口/緒】
1 巻いてある糸の端。糸の先。 2 きっかけ。手がかり。「話の—」「解決の—」 3 墨壺(すみつぼ)の、墨糸を引き出す部分。
い‐の‐くち【井の口】
せき止めてある水を落とす口。また、用水などの取り入れ口。