きょう‐か【狂歌】
日常卑近の事を題材に、俗語を用い、しゃれや風刺をきかせた、こっけいな短歌。万葉集の戯笑歌(ぎしょうか)、古今集の俳諧歌(はいかいか)の系統で、江戸中期以後、特に流行。ざれごとうた。
きょう‐げん【興言】
[名](スル)一時の興にまかせて言うこと。また、その言葉。座興の言。「後撰、古今ひろげて—し遊びて」〈大鏡・道兼〉
きよたき【清滝】
京都市右京区嵯峨(さが)の地名。保津川支流の清滝川沿いの景勝地。紅葉の名所。[歌枕]「—のせせの白糸くりためて山わけ衣をりてきましを」〈古今・雑上〉
きりかみ‐でんじゅ【切紙伝授】
1 古今伝授で、奥義とする秘説を切り紙に記して伝授する形式。東常縁(とうつねより)が宗祇(そうぎ)に行ったものを最初とする。 2 神道で、口伝による誤りなどを避けるために、1にならって切り紙に記...
きん‐こ【今古】
今と昔。古今(ここん)。今昔。
ぎょくかい【玉海】
中国の類書。200巻。宋の王応麟の撰。古今の文献にみえる事柄を天文・律暦・地理など21部門・240余項目に分類し収めたもの。
「玉葉(ぎょくよう)」の異称。
ぎん‐しょう【吟唱/吟誦】
[名](スル)詩歌に節をつけてうたうこと。「古今の詩を—する」
くさ‐の‐まくら【草の枕】
「草枕(くさまくら)」に同じ。「夜を寒み置く初霜を払ひつつ—にあまたたび寝ぬ」〈古今・羇旅〉
くさ‐の‐ゆかり【草の縁】
《「紫のひともとゆゑに武蔵野の草はみながらあはれとぞみる」〈古今・雑上〉による》あるものをいとしく思うために、それにつながる他のものにも情愛を感じること。転じて、何らかの縁でつながるもの。紫のゆ...
くさば‐の‐たま【草葉の玉】
草の葉に置く露。「おきてみば袖のみ濡れていとどしく—の数やまさらむ」〈新古今・恋三〉