しま‐がく・る【島隠る】
[動ラ四]島のかげに隠れる。また、島のかげに退避する。「わたつみの沖つ白波立ち来らし海人娘子(をとめ)ども—・る見ゆ」〈万・三五九七〉
[動ラ下二]
に同じ。「ほのぼのと明石の浦の朝霧に—・...
し・む【染む/沁む/浸む/滲む】
[動マ五(四)] 1 「染みる」に同じ。「寒さが身に—・む」「花の香は散りにし枝にとまらねどうつらむ袖にあさく—・まめや」〈源・梅枝〉 「吹きくる風も身に—・まず」〈平家・五〉 2 色などに染...
しめじ‐が‐はら【標茅原】
栃木市の北方にあった野原。[歌枕]「なほ頼め—のさせもぐさわが世の中にあらむかぎりは」〈新古今・釈教〉
しもと‐ゆう【葼結ふ】
[枕]刈り取ったしもとをカズラなどで結わえる意から、「かづら」にかかる。「—葛城(かづらき)山に降る雪の」〈古今・大歌所御歌〉
しも‐の‐たて【霜の経】
霜を紅葉の錦を織る経糸(たていと)に見たてていう語。「—露のぬきこそ弱からし山の錦の織ればかつ散る」〈古今・秋下〉
しゅういわかしゅう【拾遺和歌集】
平安中期の勅撰和歌集。八代集の第三。20巻。撰者未詳。寛弘2〜4年(1005〜07)ごろ成立。拾遺抄を増補したものといわれる。万葉集・古今集・後撰集時代のものが大部分で、約1350首を収録。拾遺集。
しょう‐えい【照映】
[名](スル)照り映えること。照り輝くこと。「偉業は古今に—する」
しょうがく【小学】
中国宋代に、朱熹(しゅき)の門人劉子澄(りゅうしちょう)が編集した初学者用の教科書。全6巻。1187年成立。日常の礼儀作法や格言・善行などを古今の書から集めたもの。江戸時代に用いられた。
しょう・する【抄する/鈔する】
[動サ変][文]せう・す[サ変] 1 紙をすく。「和紙を—・する」 2 古典などの一部を抜き出して注釈を加える。「注にあれども—・するぞ」〈史記抄・游侠伝〉 3 資料から書き抜いて本をつくる。「...
しょうねんあいのびがく【少年愛の美学】
稲垣足穂の随筆。昭和43年(1968)刊行。古今東西の少年愛を主題にエロティシズムを論じ、昭和44年(1969)の第1回日本文学大賞を受賞。